来年のセンバツ出場の重要な選考対象となる九州高校野球は残念ながら今日も雨で順延でした。しかしこの雨の期間も興南・嘉手納の両校は調整を入念に行っているようです。きのう棚原さんが取材しました。
雨にたたられた九州高校野球。沖縄県勢は、きのう興南、嘉手納、2校ともに順延。試合中止を受け、興南ナインはその足でサンマリンスタジアムそばの屋内練習場に場所を移し1時間、軽めの調整で汗を流しました。
島袋投手「正直もっと先に投げたかったんですけど天気には逆らえないので」「しっかり調整していきたいと思います」
エース島袋は、二日間のおあずけにも関わらず、クールに対応。ストレートを中心に30球を投げ込みました。
島袋洋奨投手「まずセンバツを決めることが第一の目標なので、明日の第1戦からこういう天気の中でも自分たちのコンディションをしっかりして、臨みたいと思います」
また、生まれ変わった興南打線も、この日、眼球鋭い我喜屋監督のチェックを受けながら快音を響かせました。
我喜屋優監督「チームにとっても、もしかしたら雨の中試合をやって、どういうアクシデントがあるか分からないし、万全の状態でやりたいということに関しては、(二日試合が延びても)全然マイナスだとは思ってないです」
二日間の順延のアクシデントも興南に影響はまったくありません。
真玉橋元博監督円陣「気合をワーッと出すような内野ノックにしてくれ、分かったな、ハイ!」
一方、嘉手納は宮崎市内の屋内練習場で、午前中から約3時間軽めながらも、時間をかけてじっくりと練習に励みました。バッティング練習では、珍しい場面に遭遇。真玉橋監督自らがバッティングピッチャーを務めていたのです。
真玉橋元博監督「ピッチャーやりながら見える部分はあるんですよ。バッターのタイミングの取り方とかいろいろと」
選手の一人一人を十分に知り尽くしている真玉橋監督ならではの練習はチーム全体にも気合を入れるピッチングとなりました。
池原有投手「きょう投げたかった気持ちもあるんですけど」
チームの柱であるエース池原有は昨日は投げ込みはなし。バッティング練習と、連携プレーに臨みました。ところで、池原にとって、ここ宮崎県は中学時代に全国優勝を掴み取った場所。その宮崎で、センバツがかかる九州大会を迎えたことに不思議な縁を感じていました
池原有投手「中学校の時もこの球場を使って、高校になってもここを使えるので運命なのかなって思って」「宮崎なんですけど、ホームみたいな感じで」
心地よい緊張感とプレッシャーを体に感じながらも嘉手納ナインは、再び気を引き締めるように無心にボールを追いかけていました。
スケジュールは10月27日 9時〜興南対東海大付属第五、11時半〜嘉手納対日南学園となっており,興南・嘉手納の初戦は、明日再びご覧の日程で仕切りなおしです。
島袋投手「自分が持っている全ての力を一人一人のバッターぶつけたいですね」我如古盛次主将「やっぱり一戦一戦、皆で一丸となってやることで、センバツに大きく繋がると思うので、緒戦からチーム一丸となって全力で戦っていきたいと思います」池原有投手「気持ちで負けたらだめなので、絶対打たせないという気持ちで強気で投げています」