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来年のセンバツ高校野球の重要な選考条件となる九州大会への出場権をかけた、県高校野球秋季大会は先週、県代表2校を決める準決勝、そして決勝に熱い戦いを繰り広げました。県代表となってセンバツ出場に一歩近づくのはどのチームか。注目の準決勝には、多くの高校野球ファンが集まりました。

第1試合は興南(第4シード)対沖水(第1シード)。大会第1シード沖縄水産は、緊張からか初回にミスが生まれます。ランナーを2塁において興南4番、真栄平のあたりをセカンドが痛恨のタイムリーエラー。

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興南が労せず1点をあげると続く2回には、1アウト満塁で1番国吉大陸のピッチャー前への打球これを本塁で刺しますが、キャッチャーからのファーストへの送球がそれてこの間にランナーが還り2点目。さらに、3番、新キャプテン我如古の一挙3点を挙げるタリムリー3ベースが飛び出すなど、畳み掛ける攻撃で興南が序盤に5対0と試合の主導権を握ります。

投げては、エース島袋洋奨のトルネードの前に沖水打線が沈黙。毎回奪三振の10奪三振で、許したヒットはわずかに1本。島袋の好投と、生まれ変わった興南打線が第1シード沖水を圧倒し、7回コールド勝ちで3季連続21度目の九州大会出場を決めました。

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興南・島袋洋奨投手「九州でも頂点目指せるように思い切ったプレーでやっていきたいと思います」

興南・我喜屋優監督「うちの春夏の(甲子園出場という)成績からして、どうしても行く道は一本しかないので、そこに確実にスタートを切れるような手ごたえのある九州大会にしていきたいと思います」

続く第2試合は、第2シード嘉手納対第3シード糸満。1対1の同点まま試合は嘉手納、池原有。糸満、宮国椋丞(りょうすけ)新たな時代の両エースの投げ合いとどちらも堅い守りで得点を許しません。

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この均衡を破ったのは嘉手納でした。6回嘉手納は2アウトと追い込まれながらも、その後、ヒットとフォアボールで、ランナー2塁1塁。ここでバッターボックスに9番野原康潔。

嘉手納・野原康潔(やすゆき)「無心になって来た球をフルスイングしようと思ってました」

野原のタイムリーで嘉手納に待望の追加点が入ります。しかしこのままで終わらない糸満は8回、ランナー2塁3塁、一打逆転のチャンスに先制タイムリーを放った2番金城秀一郎!3塁ランナーが帰って3対2、さらに2塁ランナーがホームを狙います。同点ランナーを防いだ嘉手納が、息詰る攻防戦に競り勝ち、学校として初の九州大会への切符を手にしました。

嘉手納・池原有投手「勝った瞬間に鳥肌が立ってもう嬉しかったです」嘉手納・池原有投手「九州でも嘉手納の野球で守り通して勝って絶対センバツに出たいです」

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嘉手納・真玉橋元博監督「え〜本当に嬉しいという気持ちでいっぱいです。」「(九州大会では)やっぱり県を代表して恥じない試合をやるために一生懸命頑張って調整していきたいと思います」

ところで、昨日行われた決勝戦は、序盤、両チームが、堅い守備でピンチを切り抜けるなど、緊張感のある試合となりましたが、終盤リードを広げた興南が3季連続7度目の優勝を飾っています。興南、嘉手納の2チームは10月24日から宮崎県で開催される九州大会に出場、そこでベスト4以上に入れば、来年のセンバツ出場へ大きく前進します。

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