いよいよ来月プロバスケットボールのBjリーグが開幕しますがその前に、我らが琉球ゴールデンキングスが昨シーズンから新しくなったメンバーで挑む試合が週末に行われました。今シーズンのキングスの強さを占う戦いとなりましたがその中でも、最も注目を集めた選手がいました。
試合開始の5時間前から長い列を作った土曜日の初戦。キングスに期待するファンの関心の高さをうかがわせました。コンベンションセンターに集まったブースターは2300人。昨シーズン優勝の立役者、沢岻直人選手が抜けた穴を誰が埋め、果たして今年はどんなチームになっているのか? キングスへの期待と不安は、この男に託されていました。
背番号8番与那嶺翼! 地元北中城高校出身で、昨シーズンは大分に在籍。173センチという小柄な体格ながら、ゴールを演出するアシスト能力は抜群で、昨シーズン、リーグアシストランキング4位、日本人としてはナンバーワンの成績を残している選手。
与那嶺翼選手「自分の緊張を抑えるのに必死で」「本当にでもコートに立った時は沖縄のブースターの多さ、あるいはその声援の大きさに本当に圧倒されてですね」「やっと(沖縄に)来れたんだっていう気持ちで」
第3Qには、記念すべきチーム初得点の3ポイントシュートを決めます。キングスに加わった新戦力に桶谷ヘッドコーチも合格点を出しました。
桶谷大ヘッドコーチ「早くなったと思いますねテンポが」「去年高速バスケットだったのが、今年は超高速バスケットというのをめざしているんで」「澤岻直人が抜けて与那嶺翼、やっぱり身長の低い選手が入ったことによってハーフコートで点をとるよりもフルコートでスピードを生かしたほうが良いと思ったんで」
高速から超高速へ!キングスの新しい翼に期待が高まります。さらに、与那嶺に加え、新加入の3番でチームナンバーワンのビッグマン2メートル10センチのジョージリーチも実力を発揮します。さらに、与那嶺とのコンビネーションも!
ところで、試合は前半、台湾パウイアン・アーチランドの正確な3ポイントシュートの前にキングスは第2Qまで、点差を広げられない嫌な展開。しかし、第3Q以降は、おなじみキングスの6番金城茂之の3ポイントや、優勝請負人50番ジェフニュートンのダンク!さらに5番のアンソニーマクヘンリーなど、全選手の仕上がりも上々、台湾を突き放し109対87で勝って開幕へ、新旧メンバーの歯車もかみ合う確かな手ごたえを感じる一戦でした。
桶谷大ヘッドコーチ「きょうは与那嶺はよかったんじゃないですかね。与那嶺と金城のパートナーはすごく有効に生かせるかなと思いましたね」
与那嶺翼選手「超高速なプレーを見せていきたいですし、どんどんパッシング、パスで前に飛ばすというバスケットを展開していきたいと思いますし、あとはアグレッシブなディフェンスを皆さんに見てもらえたらなと思います」
キングスは昨日の韓国戦にも勝ってアジアシリーズ2戦全勝!与那嶺翼という新たな戦力も加わったことで、来シーズンへの楽しみが増えました。