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沖縄防衛局は9日に予定していた名護市辺野古の基地建設予定地でのアメリカ軍ヘリによるデモフライトを10日実施することになりました。

延期の理由はデモフライトに参加するヘリコプターの整備不良。アメリカ海兵隊は午前11時過ぎ、ヘリの修理作業に6時間以上かかるとして沖縄防衛局に9日の試験飛行の中止を伝えてきました。

基地建設に反対する市民団体ヘリ基地反対協大西照雄代表は「米軍の現在のヘリがいかに危険かを米軍自らがきょう証明したといえる」と話しています。

アメリカ軍機のデモフライトは新基地の建設によって最も影響を受ける名護市や宜野座村が国に要求していたもので、8年ぶり3回目の実施。今回は普天間基地に所属するCH53ヘリ2機が名護市辺野古の基地建設予定地で日米で合意されたV字型滑走路の計画に沿って離陸と着陸を想定した試験飛行を行います。

沖縄防衛局は周辺の15か所でヘリの騒音と、耳には聞こえないものの健康被害が指摘されている低周波音を測定します。9日は機材の設置とテストだけで終了となりましたが、10日は午前11時から午後1時までの2時間デモフライトが実施されます。

政権交代を実現した民主党が普天間の県外・国外への移設を基本方針としている中で、今回の調査の意義を疑問視する声も上がっています。