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流された5人のうちただ一人助けられた作業員は「あっという間に胸の高さまで増水した」と証言している今回の事故。しかし、観測された降水量は多くありません。鉄砲水はなぜ起きたのでしょうか。

事故現場から500メートルほどしか離れていない沖縄気象台では、事故前の1時間雨量で3.5ミリの雨しか観測されていません。しかし気象台では那覇市寄宮や真和志一帯では、一時間雨量20ミリから30ミリの局地的な大雨が降ったと推定しています。

気象予報士は「やっぱり雨の特徴としては沖縄ならではのカタブイです。沖縄で言うゲリラ雷雨というのはこのカタブイなんだと感じました」と話しています。

20日正午前にも現場付近では30分ほど強い雨が降り、水の流れが急激に強まる様子が確認できました。

気象予報士は「ただこの川の場合は山ではないが、丘みたいな状態で囲まれている。ぐるっと囲まれているので、この川に対しては一箇所に集中しやすいところがあったと思う。もしかすると構造上、早く流れすぎてしまうというところがあるのかもしれません」と話しています。

地形の問題や舗装された道から排水溝づたいに大量の雨水が流れる排水構造の問題が合わさって起きたと見られる今回の事故。これを教訓に、水辺の作業の安全意識の徹底はもちろん、こうした鉄砲水が防ぐ環境整備が急がれます。