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8月13日はアメリカ軍のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落して5年目。大学では、アメリカ軍機の飛行中止を求める集会が開かれました。集会は大学が主催したもので、事故後に大学が主催する集会はこれが初めてです。
集会では富川盛武学長が「いかなる国際政治論や安全保障論で飛行を正当化しても、生命を脅かす大学上空の飛行は認められない」と飛行の即時中止を訴えました。そして大学教授や在学生が、意見発表を行い、基地の即時閉鎖を求めました。
学生は「この事件について考えることは、私たちの安全に生活する権利について考えることであり、行動を起こすことは、この権利を主張することなのではないでしょうか」と話しました。
富川学長は「5年たっても未だに現状が変わらないってことにについて、6000人近くの大学のメンバーを預かる責任者としては安全のために今一歩、突っ込んだ要求をしていくという思いで、大学主催にしました」と集会開催について話していました。
事故で損壊した校舎は3年前に新しく建て直され、モニュメントとして残された黒こげの一本の木が事故の激しさを物語る中、学生たちは真剣なまなざしで聞き入っていました。
また、宜野湾市の伊波市長は記者会見し「事故後の対策はほとんどとられていないと理解している。沖縄国際大学のような事故が起こりうる状況が放置されている」と述べ、普天間基地は住宅地上空を飛ばないと訓練ができないという欠陥基地だと日米両政府を厳しく批判しました。