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11日午前、沖縄県石垣市の名蔵湾に濃硫酸を積んだパナマ船籍のタンカーから「海水と化学反応している」と海上保安庁に連絡があり、海上保安庁が危険海域を設定して警戒しています。

第11管区海上保安本部などによりますと、11日、午前10時25分ごろ、石垣市の名蔵湾に停泊していたパナマ船籍のタンカー「オーシャンブロッソン」から、「4つあるタンクのうち一つに海水が入り込んで濃硫酸と化学反応を起こしている」と通報がありました。

濃硫酸は水と混じると希硫酸になり鉄を溶かすことから、石垣海上保安部が、タンカーが停泊している半径およそ3キロを危険海域に設定し、巡視船などで警戒しています。さらに、海上保安庁ではタンク内の濃硫酸を海に排出することを決め、専門チームがタンカーに乗り込んで、濃硫酸をどのように海に排出するか検討するということです。

石垣海上保安部によりますと、このタンカーは航海中、甲板にある濃硫酸を入れたタンクのマンホールが破損し、その修理するために、石垣港に向かっていたということです。