進行性の難病「固定ジストニア」と戦い車いす生活を送る女性が今、沖縄本島一周に挑戦しています。なぜ、彼女は過酷な挑戦を行うのか？その思いを取材しました。
田中さん到着「こんにちは」埼玉から車いすで単身沖縄に降り立った女性田中文（あや）さん。沖縄本島一周に向け、車いすのメンテナンスを行います。
どうやって覚えたの？田中さん「メンテナンスにきてもらったときにおしえてもらったんです（教えてもらったの？）しつこく聞くんです、ハハハ」
いつも明るく振舞う田中さん。しかし常に進行する病魔と闘っています。田中さんが抱える病気は筋肉や関節が固まってしまう進行性の難病「固定ジストニア」車いすも左足一本で動かしています。
毎日多量の薬を服用しおなかの中にも薬の入ったポンプが装入されています。
田中さん「（ポンプの薬が切れると）自分にしかわからないような小さい音でピッピッてなるような、そのときにはもう動けない」
いつ動かなくなってしまうのかわからない身体このことが今回のチャレンジを決意させました。
田中さん「今の自分を大切にしたい、一日一日を大切に生きたいってそういうのがあって」
田中さんの姿勢は様々な人の心を動かします。埼玉から応援にかけつけた加須市立不動岡小 春山富美子校長「すごい魅力のあるパワーのある人だと思います」
多くのボランティアも集まってくれました。田中さんの挑戦が始まりました。
近所のひと「お疲れ様、（どうも）早いね、（早くないです）」走っていてもいろんな人が声をかけてくれます。
田中さん「朝からトレーニングだ」この日は小学校の講演によばれました。田中さん「だるまさんがころんだ、あーと（男の子転ぶ）」田中さん「車椅子乗りたい人（はい！）」
自然体で接する田中さんの魅力に子ども達は引き込まれていきます。
田中さん「悩んだときは下をみると石ころしか落ちてない２１」田中さん「だったら空を見る、上をみる、なんか気持ちが晴れるような気がする」田中さんが伝えたいのは、夢や目標に向かう前向きな心です。
女の子「（車椅子こぐのは）むずかしかったけどおもしろかった」男の子「（沖縄本島1周は）暑いのに自分の夢をかなえたいという気持ちがあるからできると思う」男の子「自分もオリンピックにでるためにがんばりたいです」
（子ども達が夢を書いている様子や実際に書いたカードをみせて）本島1周400キロの旅の中で400人を目標に集める夢のカード子ども達も思い思いの夢を書いてくれました。
子ども達のアーチをくぐったり、握手をもとめられる田中さん。
田中さん「今の（私の）夢は一周してゴールをして子ども達や応援してくれる人達にゴールできたよっていいたいですね」田中さんの夢への挑戦沖縄本島一周は、今月30日がゴール予定です。田中さんの本島1周400キロの挑戦は今後もお伝えしていきます。