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名護市辺野古への基地建設に伴う国の環境アセスの準備書に、宜野座沖から辺野古沖にかけて泳いでいたジュゴンを、沖縄防衛局が「宜野座-金武湾」のジュゴンと分類していたことがわかり、環境保護団体が3日に沖縄防衛局に抗議しました。
3日午後、沖縄防衛局を訪れたジュゴン保護キャンペーンセンターのメンバーらは「アセスの準備書には、2005年の3月に環境省が辺野古沖で確認したジュゴンが記載されていない」として、準備書には欠陥があると批判しました。
これに対し沖縄防衛局の担当者は、このジュゴンが辺野古の海を泳いでいたことを認めた上で「観測地点の分類上、宜野座沖から金武湾のジュゴンだと記載した。辺野古沖にジュゴンがいたことを隠したのではない」と説明しました。
これを受けてメンバーらは「環境省の調査で、ジュゴンは泳いでいた7時間以上のうち大半を辺野古沖で過ごしている。辺野古沖にいたことがわかるように記載するべきだ」と指摘しました。
また、国が「辺野古沖では1999年度以降、ジュゴンは確認されていない」という見解を示したことに対しても「明らかに事実と異なる」と批判。準備書のやり直しを求めましたが、防衛局の担当者は今後も審査会の場などで説明したいと答えるにとどまりました。