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県は29日の夜、緊急の記者会見を開き、観光で沖縄を訪れている男性が新型インフルエンザの患者と確認されたと発表しました。

県内では初めての発生です。県によりますと、患者はオーストラリアに住む日本人男性で、今月26日から沖縄に滞在していますが、28日から倦怠感があり、29日に咳、発熱の症状ががあったことから開業医を受診。インフルエンザ簡易検査でA型陽性だったことから、県衛生環境研究所で遺伝子検査を行った結果、新型インフルエンザ(A/H1N1)が陽性となり、新型インフルエンザ患者と確定されました。

29日現在、宿泊施設で療養中です。県では、この患者が滞在期間のほとんどを1人の知人と過ごしていて、感染が急拡大する可能性は低いと話しています。新型インフルエンザは、29日までに全国でおよそ1200人の感染が確認されています。

県では、多くの患者が軽症のまま回復していることなどから、患者の強制的な入院やイベントの中止などは想定していないとして、冷静な対応を県民に呼びかけています。