めざせ甲子園！14校目は春の県大会優勝校、優勝候補の一角にいる第２シードの中部商業です。
毎年レベルの高い選手そろった中部商業はチーム内のポジション争いも熾烈です。県内の強豪チームとして過去2度の甲子園出場を誇る中部商業。今年は他のチームがその実力を恐れる存在となっている。
春の県大会では、チーム打率がベスト４の中で唯一３割台をマークし、決勝戦は９対１の大差で（沖縄水産を下し）優勝した。
中部商業の強さの秘密、それは…。
山内智晴一塁手「層が厚い」
仲里全高外野手「敵はまず相手校より、同じポジションの人」
レベルの高い選手が集まった71人の部員の中で、レギュラーポジションの争いは熾烈。
仲里全高外野手「やっぱり皆上手くて、人の２倍自主錬とか頑張らないと（レギュラー）取れないので、すごく大変です」
春の県大会でホームランも放った４番・山川穂高選手ももちろん例外ではありません。
山川穂高外野手「けっこう焦っています。（ポジションを）取られるんじゃないかというのがあって。自分たちの戦いがけっこうあります」
盛根一美監督「部員内の競争の中で勝ち抜いて行って、チームの中で勝てたら相手にも勝てるという形の気持ちを植えつけていくというのが大事じゃないかと思っています」
敵に勝つ前に、まず味方に勝たなければならない…。しかし、この激しいポジション争いの中にあっても、チームの雰囲気はとっても明るい。
「中商最強！」
笑顔いっぱいに戦う今年の中部商業その戦力は！戦力分析の監督評価はご覧の通り。最も得点の高い投手力は４人のピッチャーがマウンドを守る。
エースは春の大会で40個の三振を奪った怪腕！根間孝太投手。気持ちを乗せた振り下ろすオーバーハンドは最速141キロ！カーブ、スライダーに加え、夏は決め球のフォークボールに注目だ！
根間孝太投手「打者に負けないような、気持ちを出して投げたいと思います」
そして、盛根監督が“中部商業の守護神”と絶賛した２年生の当間健太朗投手。マックス142キロのストレートと切れ味鋭いスライダーは最大の武器だ
この他、比嘉投手や熊本投手が継投でこの夏、相手打線に立ちはだかる。
その投手陣を援護するのは“打つことに100%なし”とあえて４点をつけた打撃力。中でもクリーンナップは長打力を誇る３人。３番、仲里孝也選手。４番は、今大会屈指のスラッガー山川穂高選手！５番は、この夏レギュラー入り、糸数翔選手。
山川穂高外野手「（甲子園には）小学校からずっと憧れて（野球を）やってきて、ラストチャンス。必ず、支えてきてくれた人たちのためにも頑張りたいです」
チームのモットーは「環謝闘心」。自分たちが野球が出来る環境に感謝して闘う心を持て！
山内智晴一塁手「燃える夏ですね。この最後を皆で思い切り笑って終わりたいです」
盛根一美監督「チームのまとまりも良く出てきたかなと思います。皆で夏の大会を乗り切っていこうというような気持ちで、強いチームとも胸を張って戦えるかなと思います」
新里大主将「この夏は“終わらせない夏”ということで、このチームを一つにして甲子園に絶対行って、甲子園で優勝することだと思います」
「行こうよおいでよ！甲子園！」
強さとチームワークを兼ね備えた今年の中部商業。例年以上の気迫が伝わってきます。
明日は「めざせ甲子園！」最終回。甲子園、春夏連続出場を狙う興南高校です。