めざせ甲子園11校目のきょうは宮古高校です。甲子園出場をめざし着実に力をつけている宮古高校。練習相手が少ないという離島ならではのハンディを島をあげてカバーしています。
甲子園経験のある神山昴監督が就任して2年目の夏を迎える宮古高校野球部。
神山監督「試合の流れで、試合の時間で」
練習中も常に試合のような緊張感を求めます。多くの経験をもつ神山監督の指導で、秋の大会はベスト4まで勝ちあがりました。
砂川翔太投手「監督は甲子園の経験があるからすごいと思って、毎日習ったことをノートに書いて家で練習してます」
川田将平外野手「野球の見方が全部変わりました」
選手達の体にも変化が出てきました。
神山監督「かなり体重も増えてきたし、見る見るうちにユニフォームがパンパンの状態になってきている。やっぱり宮古の子ども達の特徴ですかね?結構いいものを持っている」
宮古球児の潜在能力を、経験豊かな指導者が引き出しつつあります。
そんな宮古高校の戦力は、総合17点の高い評価です。
神山監督「全部満点つけてあげたい。機動力や投手力はいい点数をつけられると思う。ただやっぱり辛くしておかないと。まだまだ伸びる余地があるので」
夏の戦力に自信を見せる神山監督。なかでも注目は、5点満点をつけた打撃力です。
クリーンナップの3番・仲間俊貴内野手、4番・川田将平外野手、5番・元長貢紀内野手はいずれも長打力があります。
神山監督「よくそこまでふるなあって。いろんな県内のチーム見てますけど、ヘッドスピードは一番あると思う」
川田外野手「小さいときからメジャーを見てきた。バントというものは知らなかったです。振らないであてるのはもったいないです」
川田くんのバッティングに対する積極的な姿勢は、秋の大会に2本のホームランを生みました。夏のバッティングにも注目です。
神山監督の指導のもとぐんぐん力をつける選手達その様子を暖かく見守るひとがいます。
夢実現!行くぞ甲子園!応援団・平良勝之さん「八重山ができて宮古ができないわけはない。野球を通して、この島の子ども達に夢をもってもらって、夢を実現してもらうために、いろいろと支援・カンパを行っています」
今、宮古島では、島をあげて甲子園を目指そうと各地にカンパを求める募金箱が設置されています。
多くの支援のおかげで、宮古高校は今年の3月からこれまで、各大会の前は毎週のように本島や県外に遠征し、65試合を経験しました。
また、遅くまで練習に励むこども達のために毎日おにぎりを作りに来てくれるお母さん達。
(Q:どんな思いでにぎっているんですか?)「行くぞ甲子園ですね」「甲子園い行こうって、ハハハ」
宮古島の様々な人達がチームを支えています。
元長貢紀主将「宮古は地域の方々、父母の方々に支えられて遠征も何回もいってここまで成長したんで、最後は自分達が思いっきりプレーをして甲子園に連れて行きたいです」
神山監督「夏はとにかく勝たないといけない。優勝する以外は頭の中にない」
川田外野手「宮古が力を十分発揮すればどこのチームにも勝てると思う。夏は何が何でも甲子園に行きたいと思います」
「いくぞ甲子園!」
あすは、仲間にはげまされ難病と戦ったグラウンドの外のエースが登場!読谷高校です。