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めざせ甲子園!7  選手達が向き合うもの 〜名護〜

めざせ甲子園7校目のきょうは名護高校です。名護ナインは「夏」に向けて、監督にある課題を与えられています。彼らが今、向き合っているものとは・・・。

去年創立80周年を迎えた県立名護高校。様々な部活が盛んで校内のグランドは県内一の広さを誇っています。

野球部の監督は8年前の春のセンバツ、21世紀枠から甲子園に出場した宜野座高校をベスト4まで押し上げた奥浜正監督。名護高校にうつっても変わらないのは生徒に「自立」を促すことです。

「雰囲気を変えてピッチャーがやりやすい環境を作れるようにみんなでやっていこうな!」

めざせ甲子園!7  選手達が向き合うもの 〜名護〜

期待はつのりますが、チームには不安な点も…。それは戦力分析にも表れています。

打撃力、機動力は「4」と潜在能力の高さを感じさせます。そして守備力は「3」。ところが投手力は「2」と奥浜監督の評価はかなり厳しいものとなっています。

豊田陽投手「コンディションは・・・あんまり。まだ・・・よくはないです」

春までエースナンバーをつけていた豊田投手。最近の試合では自分の投球に自信を持てないことが自滅につながり、失点を許す展開に・・・。

これまで2番手だった新垣大地投手や比嘉就投手の調子が上がりつつあり、だれがエースナンバーをつけるのかわからない状況です。

豊田投手「試合でも、どういうピッチングがしたいのかってよく言われるんですけど、それが試合で全然表現できていないから」

『自分を表現すること』これは名護高校全体の課題でもあります。

春の先発メンバー嶺井佑介選手も夏の出場が危うい状況です。

嶺井佑介選手「自分を出し切れていないところと技術面でもまだだめなところがある。ちょっとどうしたらいいかわからない」

夏の大会を前に名護高校が向き合っているのは自分自身でした。

奥浜監督「試合というのは打席にたってもマウンドにたっても、ごまかしのきかない世界。だからごまかさずに(自分と)向き合いながら、この大会全力を尽くしきれたら、それなりの結果はでてくるだろうし、ステップになると思います」

いまの苦悩は、必ずこの夏に生きてくるはずです。

めざせ甲子園!7  選手達が向き合うもの 〜名護〜

豊田投手「夏はエースになって一戦一戦がんばっていきたいです」

嶺井くん選手「チーム一丸となって勝てるように、そして自分もレギュラーとして出れるようにがんばりたいと思います」

比嘉康一朗主将「夏は自分達の野球をして、自分達らしさをグラウンドで表現して優勝を目指したいです」

奥浜監督「子ども達の夢は甲子園ですので。最終的には人の言葉を借りるよりも自分の言葉で語っていく。自分達のチームの形でぶつかっていく、それが大切なのかなって思います」

「つかめ甲子園!」

めざせ甲子園!7  選手達が向き合うもの 〜名護〜

奥浜監督の課題に対し、ナイン達は少しずつその答えに近づいているようです。答えが見えたとき、名護ナインには大きな力が生まれるかもしれません。あすは、笑顔いっぱいの首里東高校です。