県内の魅力ある企業や商品を紹介するうちなーの星。きょうは、中国語を武器に、沖縄から世界に羽ばたく人材を育てる、専門学校です。
那覇市天久にある「スペースチャイナ外国語学院」は、沖縄で初めて中国語専門の外語学校として、去年4月に開校しました。学校のモットーは、とにかく実践すること。この日の授業は、首里城公園で行った観光ガイド研修のおさらいでした。
「ここはこういう風に説明すると、「あ、やはり沖縄戦でここのこの部分は…」」
教室では17歳から社会人まで幅広い年齢層の生徒が集まって授業を受けていました。それぞれの目標を聞いてみると?
「できれば日系企業について、日本と中国の取引に関わる仕事」「中国からのお客さんがとても増えているというのを聞いたので、今後必要になってくると思って今勉強中です」
学校を経営する佐藤未雲さんは、中国北部の出身。沖縄出身の母親と中国人の父親の間に生まれ、20歳で沖縄に移り住みました。日本語を一から学び、24歳のとき、今の専門学校のもとになる会社を設立しました。
佐藤未雲「最初は中国語の普及講座として開校させていただいたんですね。その中で自分の能力を高めていって、なおさら沖縄県のニーズに答える仕事をやっていかなければいけないという風に思って」
現在は姉の宇恵さんと二人三脚で、学校を運営する佐藤さん。不況で観光客が減少している沖縄でも、来月には一部解禁される中国人の個人観光客を呼び込めば、まだ成長できる。そのために中国語のできる人材が必要だと熱弁をふるいます。
佐藤未雲「今まで工場として見ていた地域を、市場として捉えていかなければいけない。中国人から外貨を稼ぐような時代になりますので」「内陸の人、北京あたりの人ですと、海を見る機会がないんですよ。なので、沖縄に来て非常に喜んでいただけると思います。あとはサービスとして語学できる人材がいれば、中国人の観光客を満足させてあげられる時代になるんではないかなと」
小さな島、沖縄にとって、人材は何よりの宝物。来年には、専門学校となって初めての卒業生が世界に羽ばたきます。