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新型インフルエンザの感染が広がっている兵庫や大阪。そこからウイルスがこれ以上広がるのを防ごうと修学旅行のキャンセルが相次いでいます。
18日現在、沖縄行きをキャンセルした学校は大阪や兵庫など関西方面を中心に68校、その数は1万人余りに上っています。19日、取材に対し県観光企画課の新垣昌頼課長は「沖縄観光にとっては厳しい状況であると考えている」と話していました。
その修学旅行生たちが利用するバス会社には大きな打撃。QABの調べで、県内のバス会社4社では修学旅行を中心に観光バスのキャンセルが合わせて68件出ているということです。琉球バス総務課の西里憲仁係長は「困惑している。(国は)慌てないで落ち着いた対応をしてくれということなのだけれど、それが少しずつ困った対応(になっている)かなと思っている」と話していました。
さらに、ホテルにも大きな損失。ロワジールグループでは修学旅行で4件、一般のツアー1件のキャンセルがあったといいます。ロワジールホテル那覇の坂本公敏総支配人は「昨日から急に大きくキャンセルが入るようになった」と話していました。
一方、那覇市の国際通りで観光をしていた、大阪から訪れたという中学生は「日曜日に来た。中止になりそうだったけどギリギリだった」と話していました。
また、県教育委員会では19日午後、児童生徒の健康管理の徹底や欠席者の理由の把握などを求める文書を全ての小中高校に送りました。
県内では新型インフルエンザの発生は報告されていません。もし発生しても冷静な対応が必要です。手洗いやうがいなどの予防策を取って、発熱などの症状で心配な人は直接病院を訪れず、まず保健所などに電話をして相談してください。