※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。
News Photo

基地内で相次ぐ山火事を受け、名護市議会軍事基地対策特別委員会のメンバーは11日に国立沖縄高専で聞き取り調査を実施しました。

名護市のキャンプシュワブではことしに入って4回もの山火事が発生していて、調査では名護市議会のメンバーがキャンプシュワブの真横にある国立沖縄高専を訪れました。

授業を中断せざるを得ないほどの射撃訓練の音や寮で生活する生徒達の睡眠を妨げる午前4時の爆発音。次々に明らかになる被害の実態に名護市議達は言葉も出ませんでした。

山火事の原因についてアメリカ軍は「実弾射撃の訓練中に火が燃え移った」と説明していますが、アメリカ軍はその後火災の防止措置などを地元の名護市や演習場に隣接する国立沖縄高専に一切説明しておらず、演習の回数も減っていないと職員は感じています。ある職員は「実弾射撃訓練はいつ実施するのか、その都度連絡はない」という声や「風向きによっては匂いもある。学生寮の洗濯物に影響がないか心配する程の煙が立ち上っている」と実態を明らかにしました。

ことし3月には廃弾の処理中に爆発事故が発生し、アメリカ兵3人が死傷する事故も起きています。名護市は今後、この沖縄高専の屋上に騒音測定装置を設置し、被害の実態をはっきりとしたデータで明らかにする予定です。

名護市議会は今週金曜日に臨時議会を開き、基地への立ち入り調査を求める抗議決議を採択します。