きのうから始まった那覇ハーリー。笑いあり涙あり、ハーリーを通じて心をひとつにした中学生達を取材しました。
沖縄の夏の到来を告げる那覇ハーリー昨日行われた中学生大会には、過去最多の18校が出場学校の威信をかけた真剣勝負です。大会に向けプールで練習をするのは安岡中学校の2,3年生。3年生の金城桃子さんも懸命に櫂をこぐ一人です実は金城さん、まだ出場できるか決まっていません。ハーリーのこぎ手は32人男女合わせて64人が出場できるのに対し安岡中の参加希望者は108人。櫂をこぐ技術や普段の練習態度を見ながら選抜されます。
指導にあたる仲村渠先生に肩をたたかれれば出場が決定選ばれるのは、あと3人です。
金城さん「やったー、選ばれた!」「めっちゃがんばります、優勝します、応援してください」「みんなで最後は勝って泣いていると思います」
そして本番当日、男女別に、3チームごとで競う予選予選タイムの上位3校が決勝に進出します。まず緑の船に乗り込む男子チームの予選です。あせりからかいつもより早いペースでこぎ始めた男子チーム、櫂が合わず出遅れてしまいます。後半懸命に追いあげますが、ゴールは2位、総合11位で決勝進出はなりませんでした。
女子キャプテン福地さん「(男子は)櫂があんまり合ってなかったから、女子は合うように」金城さん「真剣に絶対優勝するって気持ちでがんばります」
男子の分まで、心をひとつにできるように、ぎりぎりまで練習をつづける女子チーム。いよいよ、黄色の船、1コースでスタートです。前半は3位での折り返しとなった女子チームですが・・・
金城さん「選ばれなかった人の分まで精一杯がんばってこぎたいです」
選ばれなかった人の分まで・・・後半、脅威の巻き返しをみせます。緑の船、古蔵中をおさえ決勝進出を確信した女子チーム
金城さん「めっちゃうれしかったです」「は、決勝じゃないの、なんでよ〜」
実は、追い上げは見せた安岡中でしたが審判団の判定は、予選2位総合4位で惜しくも決勝進出を逃しました。
金城さん「今まで一番声も出ていたし、櫂も合っていたと思います」「勝ってたよね〜涙、涙」
結果は悔しいものとなりましたが、大会を通じてより結束が深まった安岡中勝利以上に大きな何かをつかんだようでした。