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メキシコで豚インフルエンザが発生し、国外への広がりを見せていることを受けて、沖縄でも対応策がとられています。国内での感染者の報告はありませんが、感染拡大を懸念して緊急会議が県庁で開かれました。
27日の午後に開かれた県健康危機管理対策委員会では、保健所や県立病院、県警の代表などが集まり、鳥インフルエンザの流行を想定して作られた行動計画に基づいて対応することを確認しました。
28日に再び開かれるWHOの会議で新型インフルエンザの警戒レベルが今の3から4に引き上げられた場合、県は早急に対策本部を立ち上げ、WHOから受けた患者の症状についての情報を県内の医療機関に伝えると同時に、発熱などに関する相談センターを保健所に設置する方針です。
一方、那覇空港では水際での対応がすでに始まっています。那覇空港国際線ターミナルの検疫所では、27日から職員を1人増やし、サーモグラフィーを使って到着した乗客一人ひとりの体温をチェック。顔や首などが赤く反応している乗客には職員が直接、体温を測っています。
また、日本に来るまでにどこの国を訪れたかや本人の体調を確認しています。県福祉保健部の宮里達也保健衛生統括監は取材に対し、「患者が多数発生している地域から帰った人は健康チェックをするように保健所に連絡が来ることになっている。正確な情報に基づいて冷静な行動をして欲しい」と話していました。
県によりますと、予防方法は基本的にインフルエンザと同様うがい手洗いをまめにすること。また、豚肉を食べることで感染することはなく、加工されたり、火を通されていれば大丈夫だということです。