県内最大の売り場面積を誇るジュンク堂書店那覇店が24日にオープンしました。那覇市内には今週火曜日にも大型書店が出店していて、競争が激化しています。
ジュンク堂書店那覇店は1階から3階までの売り場面積合わせておよそ5000平方メートル、在庫数は130万冊と県内最大。ジュンク堂社長は「採算度外視みたいなかたちで大きい店作ってみましょうということで今日に至りました。こういう大きい店ができるとは我々も夢にも思ってなかったので、しばらく赤字になるんじゃないか」と話します。
一般書から専門書まで圧倒的な在庫数で、店内には各所にイスが設置され、いわゆる「座り読み」を推奨しているのも特徴の一つです。
書店を訪れた女性は「立ち読み歓迎でうれしいです」と話し、またある男性は「非常にもう書籍が充実していて、見ごたえがあります」と話していました。
初年度の売り上げ目標は8億5000万円。今後地元により密着したサービスの充実で3年目の黒字化を目指します。
一方今月21日には那覇市のとまりんに宮脇書店の新店舗がオープン。在庫数は80万冊とジュンク堂には及びませんが、1フロアーあたりの広さは圧倒的です。宮脇書店の県内の店舗はこれで15店舗目、ネットワークの強さのほか、深夜12時までの営業時間など、沖縄進出22年の経験を活かしてジュンク堂との差別化を図ります。
宮脇書店の会長は「多少売り場面積ではこちらの方が小さいかもしれませんが、それは全然関係ないと思います。お客様に必要なものがそろっていればいいし、あとはお客様が見やすいように、入ったら楽しい売り場ということで出店しましたので」と話し、離島航路の中心地への出店で、離島の図書事情の改善も期待されます。
不況の中、1週間で激変した県内の本屋事情。読書人口の拡大に期待が高まります。