昨日1441人4111人が出場し記念の25回大会となった、トライアスロン宮古島大会に子ども達の声援を受け、その約束を果たそうと出場した小学校の先生に密着しました。スイム3km、自転車155km、ラン42.195km、総距離、200.195kmの「鉄人レース」と呼ばれる、この過酷な競技に今年、初挑戦した女性がいました。横屋八重(ハツエ)さんです。
横屋先生「完走はしたいですね。どこまで出来るかわからないですけど」
福岡県出身の横屋さんは、去年から全校児童36人の久高島小中学校で、小学校の先生をしています。横屋先生が、宮古島トライアスロン挑戦した理由それは、久高島の子どもたちとの出会いがありました。
横屋先生子ども達に「この久高小中学校には小さい島なんだけど、一生懸命頑張っている皆さんがいますね」「そういう皆さんを見て先生も小さいしまではあるんだけれども、何かに挑戦したら皆みたいに出来るのかなって思ったんです」「本当に最後まで走れるのかなってどきどきしているんだけれども最後まで行けたら言いなと思って挑戦しようと思っています」
こども達「すごいと思った」「頑張って欲しい」「1位になって欲しいです」「八重先生頑張ってね!」「八重先生頑張って〜」
横屋八重先生「明るいうちに帰りたいとは思っているんですけども本当に、最初から私の今回の目標である笑顔で完走というのが一番です」
大会の朝、スタート前には成功を祈願して、「神の島」久高島と同じように、祈りがささげられました。久高島の教え子たちに、完走というプレゼンとが出来るのか?横屋先生のチャレンジが始まりました。3キロのスイムを59分余りで、早々と上がった横屋先生、続いては155キロの自転車です。今年も沿道からは、やまないエールが送られます。多くの島の子ども達もボランティアとして、選手を支えました。
6時間余りをかけ自転車が終了、すぐに最後の種目フルマラソンへと向かいます。フルマラソンでも自分のペースを大切にして走る横屋先生。実は、そこにも、子ども達への思いがありました。
横屋八重先生「頑張り過ぎて、事故とかケガになりそうな時には、子ども達の顔が浮かびます。ケガをしては次の日、笑顔で学校に行けないので」
一番の難関だと話していた30キロ地点も超え、ゴールを目指す横屋先生、徐々に夕日も傾き始めていました。目標どおり、日暮れまでに戻れるか・・・ しかしそのままのペースを守りきった横屋先生は、久高島の子ども達との約束を果たしました。
横屋八重先生「楽しかったです。最高です」きょうの感動や喜びを久高島高島の子ども達に何と伝えたいですか?「そうですね。やったよって、金メダル見せてあげたいです」横屋先生の結果は1441人中、571位。見事目標の12時間台を下回り11時間43分35秒の鉄人レースを完走しました。