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合併後初めて行われたうるま市長選挙は19日夜の開票の結果、前の市議会議長の島袋俊夫さんが初当選を果たしました。
島袋さんは2万5000票余りを獲得。出馬表明が遅れたものの、知念市長の後継者として自民の推薦、公明の支援を受け、出身地で有権者のおよそ5割が住む具志川を中心に広く支持を集めました。
一方、民主や社民などが支援した元県土木建築部長の首里勇治さんは一歩及びませんでした。首里さんを支援し敗れた革新側は那覇市長選、宮古島市長選に続いて市長選3連敗。共闘体制の立て直しが課題となっています。
選挙から一夜明けた20日、うるま市民は「(市長に望むことは)医療など」「雇用を拡大してほしい」「若者の失業が多いので雇用第一」「与勝地域の観光をもっと活かしてほしい」などと期待を寄せていました。
島袋さんは選挙戦を通じ「中城湾港新港地区におけるIT津梁パーク構想の実現で経済を活性化させ、雇用の創出を図り、14.6%と県平均2倍となっている失業率を改善する」と市民に約束しました。また、選挙戦では合併前の地域の違いが表れていたことから、ともに協力しともに発展するという協働の街づくりが急務です。
経済振興の拠点として位置づける新港地区への企業誘致、市民生活の向上、基地問題の解決。島袋新市長にとってはすでに多くの難題が待ち構えています。11万市民のリーダーとして、公約を実現できるかどうか、その手腕に市民は注目しています。