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那覇市の泊魚市場で1日から、競りへの部外者立ち入り制限が厳格化され、部外者とされた業者らに動揺が広がっています。立ち入り制限の対象となったのは、仲買人が買いつけた魚を飲食店などに出荷する「中間小売業者」です。
彼らはこれまで、競りの現場で魚を下見して、仲買人に直接注文していました。しかし、市場側の方針で、1日から立ち入りができなくなりました。「衛生環境改善」がその理由です。中間鮮魚卸小売業連合会山本一夫副会長は「衛生面で我々小売業者を排除といいますけど」「入ることに意味のある人たちだけでも入れてくれというのが我々中間鮮魚卸と小売業の要請なんですよ」と話しています。
また市場側には、中間業者に落札価格を見られなくする事で高値での取引ができるという狙いがあります。しかし仲買人のひとりは「入れないんだったら状況わからないでしょ。マグロが多いとか少ないとか分からないから。やっぱり居たほうがやりやすいところもありはするわけ」と話しています。
中には中間業者を主な取引先とする仲買人もいて当事者の困惑はしばらく続きそうです。