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今日はいよいよ開幕したサッカーJFLのFC琉球の話題です。昨シーズン低迷したFC琉球が新体制でのぞんだホーム初戦白星を飾ることはできませんでしたが、チームには、若くて熱い新しい風が吹き始めています。

昨シーズン、トルシエ革命元年と銘打って華々しくシーズンをスタートさせたFC琉球、チームの躍進を大きく期待させました。・・・ しかし、7勝21敗6引き分けで18チーム中16位結果を出すことはできませんでした。思わぬ低迷にサポーターのストレスも限界に達していました。昨シーズンの低迷について、トルシエ総監督は今年こう振り返りました。

新里監督就任会見-トルシエ総監督「去年のラビエ監督の立場は難しかった、総監督の私が指導したりラビエ監督が指導したりどちらが監督がわからなかった、監督の決定権がわからなかった、今年は同じ過ちを繰り返したくないので全ての決定権を監督に任せたいたと思います」

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そこで今シーズン、監督として大抜擢したのが新里裕之新監督。昨シーズンの反省をいかし、トルシエ総監督はチーム内の決定権を28歳の若き指導者に全て託しました。

Q目標は?新里監督「もちろん上位を狙います、優勝を狙います」

FC琉球創立時の2003年から選手・コーチとしてチームを支えてきた新里監督。練習中の監督は、選手一人一人に声をかけ、身振り手振りで熱く指導を続けます。

新里監督「自分が何がやりたくてこうしたい、しゃべっている相手はどう自分につたえたかっていうことがほんとに足りなかったので」「僕はそれを目にしている分、まずそれが足りないんだったら、お互いをしる努力をするっていうことを目的に話し合うという」

コミュニケーションを重視する新里新体制におよそ半分の選手が入れ替わったチームですが選手達の意識にも変化が見えつつあります。

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森本副キャプテン「<去年に比べて>選手がやらされているというよりも、自分達でやっていくという意識が強くなって」「今年は自分達の中でしゃべって修正していったりしてるんで、自分たちで作っている感じがすごいしますね」

長年Jリーグでプレーしてきたベテラン永井選手「監督の熱意とか情熱みたいなものがやっぱり選手に伝わると思うし監督に情熱、熱意に試合で選手が答えられるかが勝負だと思いますけど」

練習後は、見学に来たサポーターと話す監督の姿がありました。きのうのホーム初戦は2476人のサポーターが集まりました。

サポータ池間さん「彼が思っている琉球らしい、サポーターが思っている琉球らしいサッカーがどういう風に作られるのかなっていうのを期待しているし」「この試合で光りが見たい」「たぶん大丈夫だと思います」

監督、選手、サポーターその輪がつながりはじめたFC琉球いよいよホーム初戦を迎えました。

相手は、昨シーズン8位の緑のユニフォームFC刈谷去年2敗した相手です。苦手な相手に勝利しFC琉球の新体制を披露したい。しかしその思いは開始1分で揺らぎます。FC刈谷14番宮田選手のクロスを5番池上選手が琉球のディフェンス陣をわって待っていました。1点を先制されてしまいます。

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主導権をひきもどしたい琉球。相手陣地にいる時間は長くありますがシュートに結びつけることができません。結局一本もシュートを打てず前半を終了します。そして後半、何としてでも1点がほしい琉球新里監督は選手達にこう伝えました。

新里監督「ゴールが見えたら打てとやっぱりそれで終わるか終わらないかほんとに別なので」

森本選手も声を出し続けます。森本副キャプテン「みんながすごく疲れているところもあったので、そこで自分ができることはこえかけることしかないんで、なんとかそれでがんばってくれればと」

しかし、後半23分2枚目のイエローカードでキャプテン国仲選手が退場に琉球、10人での戦いを強いられます。不利になるかと思われたこの局面、逆に、キャプテンの国仲選手の分まで走ろうと選手達の足は動き続けていました。それでも最後までゴールが遠かったFC琉球ホーム初戦を白星で飾ることはできませんでした。

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試合後 新里監督「結果は求めるためにも最初の立ち上がりはもうちょっとアグレッシブに具体的にまとまっていくっていうのは、もう一個必要ですよね」「お互いの距離が縮まるようにもうちょっと時間をかけて作り上げていきたいと思います」「すみません、今度がんばります」

苦いホーム監督デビューとなった新里監督、しかしその熱意は、少しずつ選手・サポーターに浸透しあります。新里監督の奮起に今後も期待しましょう。以上、ザ・スポーツでした。

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