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来週土曜日に全国32校が参加し開幕するセンバツ高校野球大会に九州代表として出場する興南ナインが、きょう甲子園に向け出発しました。

今日のお昼、那覇空港で行われた壮行激励会には興南高校の我喜屋監督やナインの他、学校や県高野連の関係者などが出席しました。

始めに砂川県高野連会長が「今回の大会は沖縄県だけに、春2連覇という大きな夢があるが、プレッシャーに負けずに頑張って下さい」と激励すると、冨里川主将は、集まった大勢の人を前に力強く決意を語りました。

冨里川主将「これまで興南高校野球部のためにたくさんのご支援、ご協力をしていただきました人たちへの感謝の気持ちを忘れず、しっかり全力プレーで頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

興南高校はおととい土曜日には冷たい風と時折雨が降るコンディションの中、沖縄水産と最後の練習試合を行いました。

冷え込む寒さが、ちょうどセンバツの甲子園を想定できるとあって、我喜屋監督は投手陣では新3年生の石川清太投手ら3人の投手を使い、一方、打撃陣も甲子園を見据え、打順を入れ替えながら選手一人一人の仕上がり具合を確認していました。

ちなみに練習試合の結果は0対2で興南が敗れたものの、我喜屋監督は甲子園への確かな収穫を得たようです。

一方、今大会エースナンバーを背負う新2年生の島袋洋奨投手は、憧れの甲子園に胸を膨らませていました。

壮行激励会の後、興南ナインはさっそく午後1時35分の便で関西空港へ出発しました。


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日韓おじさん対決!友情の輪

続いてサッカー日韓対決です。今年で11年目を迎えた沖縄と韓国の交流活動。サッカーボールが国境と言葉を超えた友情を育んでいます。

「宣誓!我々選手一堂は韓国と沖縄のフレンドリーシップを大切に正々堂々と戦うことを誓います!」

日韓のおじさんたちが、サッカーを通して交流を深めようという県招待シニアサッカー大会。沖縄県シニアサッカー連盟が11年前から韓国ソウル市にある城北区のシニアチームを招いて行っています。大会は1年ごとにお互いの国で開催され、今年は2年ぶりの沖縄開催となりました。

韓国城北区蹴球連合会・チョン・ウークル(全遇傑)会長「頑張っているところをお見せます!」

2年前、チョン会長は、竹島の領土問題をめぐり、日韓の政治情勢が厳しい中にも関わらず、市民交流の大切さを訴え、周囲の反対を押し切って、沖縄にやってきました。

チョン会長「交流というのはいつもよく行ったり来たりして、いい点だけをとって、悪い点を捨てるべきだと思います」

県シニアサッカー連盟・村田肇会長「スポーツを通じてお互いの気心が知れていますので、どんどん交流の輪を広げて、観光客増加とか文化交流に結びつけたい」

年齢40代以上が出場するシニアサッカー。日韓対決第1試合は、青のユニフォーム沖縄チームが、序盤ベテランの上手さが光るパス回しで主導権を握りますが、中盤以降、日ごろの練習量で上回るという韓国シニアチームに巻き返しを図られ、次々にゴールを決められます。

結局、1対3で軍配は韓国に上がりました。

続く第2試合は白のユニフォーム石垣選抜と韓国の一戦。シニアチームとはいえ、ピッチの中では激しい攻防戦を見せます。

真剣勝負の中にも笑いいっぱいの沖縄と韓国の交流試合、結果は韓国が2試合目も勝って終了しました。

一つのサッカーボールが言葉と国境を越え、11年の交流の歴史をまた一つ深めていました。

紹介した沖縄と韓国の交流は現在子ども達にも受け継がれ、毎年、子ども同士での交流も育まれていて、村田会長やチョン会長の思いは次の世代へも託されています。