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戦後64年目にしてようやく手にした卒業証書です。民間の夜間中学で学んだ生徒に12日、正式な卒業証書の授与が行われました。
戦争や戦後の貧しさから義務教育を終えることが出来なかったお年寄りたちの学び舎・珊瑚舎スコーレ夜間中学の卒業生に対し、沖縄県は2009年から正式に卒業を認定する事になりました。これは戦後処理の一環で行われるもので、民間の夜間中学で学ぶ生徒に対して卒業を認定するのは全国でも初めてのことです。
授与式は地元の中学校で行われ、家族や支援者が見守る中、卒業証書が生徒の儀間さんに手渡されました。儀間初子さんは「学校を出ていないという心の空白を埋めることが出来なくて珊瑚舎で勉強してまいりました。はじめて頂くこの卒業証書は私の宝物です」と喜びを話していました。
その他2人の卒業生に対しても、同様に地元の中学校から卒業証書が授与されます。