2ヶ月ぶりにホーム戦を迎えたハンドボールの琉球コラソン。ホーム初勝利はなりませんでしたが、その目標に向け一筋の光が見えてきました。
琉球コラソン・東長浜秀吉監督「(課題は)フィジカル面と体力でした」
他のチームに比べ、体格で劣るコラソン。それを足を使ったプレーでカバーするものの後半体力が落ち失速してしまう。これが去年の琉球コラソンの負けパターンでした。
東長浜監督「この2ヶ月は走りこみとウェイトをやってきました。去年よりは少しいいんじゃないかと思います」
一方、GM兼選手としてこれまでチームを引っ張ってきた田場裕也選手は右足首の故障のため、運営スタッフに徹していました。
田場選手「僕はしっかり(運営・経営を)やるから、今日は(試合は)任せたぞという感じですね」
チームの要不在の危機をどう乗り越えるのか?現在リーグ3位、強豪・トヨタ車体との一戦がはじまりました。
日本代表メンバー門山選手や香川選手がいるトヨタ車体に対し、高めのディフェンスでゴールを守るコラソン。体を張った固い守りで、簡単にはゴールを許しません。
そして守って守って速攻。去年と変らない足を使った攻撃でゴールを奪います。
前半は13対17リードは許すものの、平均身長差7cmの体格差を感じさせないプレーを見せます。
後半に入っても固いディフェンスは変りません。しかし痛いミスが目立ちはじめます。
パスミスやシュートミスでチャンスを逃がすコラソン。そのミスをトヨタ車体は得点につなげます。
岡田選手のサイドからのシュートやこの日9得点をあげた高田選手のシュートなどで粘りますが、結局ミスが響き、25対36で敗れました。
ただ去年の課題をしっかり修正してきたコラソン。ホーム初勝利は間近に迫っているかもしれません。
東長浜監督「細かいミスが多い分、その分の点差ではないかと思います。フィジカルやスピードはいけるんじゃないか」
高田選手「(田場)裕也さんがいなくても僕達若いメンバーでどうにか力を見せたかった。とにかくホームで、泥臭くてもいいので、絶対一勝したいです」
美ら島総体向け復活だ!
続いては高校ボクシングですいよいよ来年に迫った美ら島沖縄総体。きのう行なわれた高校ボクシング春季大会で沖縄総体の注目選手を取材してきました。
県アマチュアボクシング協会・瀬良垣世堅強化部長「先輩達が築いてきた伝統を引き継いで、何人か日本チャンピオンを出したい」
多くの世界チャンピオンを生みだしボクシング王国と呼ばれた時代もあった沖縄。王国復活を目指し、沖縄総体にむけて強化が進んでいます。
沖縄総体の主役は現在の1年生。特に期待されるのは11月の九州新人大会で3位に入った千葉開選手(那覇)とプロボクサーだった父親を持つ新屋敷龍一選手(宜野湾)です。
フェザー級の新屋敷選手。順当に勝ち進み、決勝戦に駒を進めます。しかし決勝戦には強敵が待っていました。
沖縄尚学2年の玉城蓮選手。九州新人大会で優勝し、3月の全国選抜大会にも出場する今年県内の高校ボクシング界で最も活躍が期待される選手です。
ひるまず果敢にせめていく新屋敷選手ですが、次第に玉城選手のペースに・・・。そしてまたもコーナーに詰められます。
玉城選手が実力の違いを見せました。
玉城蓮選手「まだまだこれから練習つまないと(全国大会では)負けてしまうので、気を引き締めてがんばっていきたいと思います。(Q:目標は?)全国チャンピオンです」
新屋敷龍一選手「何がなんだかわからないうちに負けてしまいました。スタミナ、技術もですけど、そういった面がまだ弱すぎます」
一方、ライトフライ級・千葉選手の決勝戦。第1ラウンドは連打も見せたものの、疲れの見えてきた最終の第3ラウンドではコーナーにつめられ、相手に抱きつくプレーで減点を取られてしまいます。
ポイント勝ちで何とか優勝を手にしたものの、課題の残る内容となりました。
千葉開選手「スタミナが持たないのが苦戦した原因と思うので、今度から走りこみもいれて、次は誰が見ても余裕で勝てるようにしたいと思います」
新屋敷選手と千葉選手にとっては今後の課題が明確になった春季大会。二人の目標は沖縄総体優勝だということです。