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任期満了に伴う浦添市長選挙がきのう告示され、前回と同じ3人が立候補しました。

立候補したのは、届出順に無所属新人の比嘉実さん、現職で3選を目指す儀間光男さん、共産党公認の西平守伸さんの3人です。

今回の市長選挙は西海岸開発のあり方を主な争点に展開されていますが、その一方で、ことしは必ず行われる解散総選挙をにらんだ政党間の駆け引きが露骨に表れています。金城記者のリポートです。

浦添市民「基地問題とかいろいろあり(市長選は)関心あります」「雇用対策をしっかりやっていただける方がいいと思います」「平和と景気を良くすればそれだけでいいです」

儀間光男候補「地域で企画をし、地域で解決をしていく。この能力を持つことがまさに地域力だ」

3期目を目指す儀間さんは今回、地域力を掲げます。

これに対して比嘉さんは市政の閉塞感を強調。

比嘉実候補「今の硬直した、偏った浦添の市政を変える」

共産党の西平さんは市政を市民の手に取り戻そうと訴えます。

西平守伸候補「軍港のない安全な浦添市を一緒に築いてまいりましょう」

[争点] 那覇軍港の浦添移設 西海岸開発

儀間さんは、那覇軍港の移設問題は8年前の選挙で決着していると主張。その上で、西海岸臨港道路の整備とキャンプキンザー返還後の跡地利用を一緒に進めると訴えています。

比嘉さんも、この開発計画を進めて新たな産業の集積を図り、自立経済の的発展を目指すとしています。

これに対して西平さんは、西海岸に残った貴重なサンゴの海を埋め立て那覇軍港を移設することには反対だとして、観光の目玉として西海岸は残すべきだと主張します。

ところで今回の市長選挙は、今年5月にも予想される次期衆議院選を前に、各政党がしのぎを削っています。

これまで儀間さんを推薦してきた自民、公明は下地幹郎さんと儀間さんとの関係を批判。自主投票を決めました。しかし、出陣式には自民、公明の議員らが顔を見せました。

儀間光男候補「とうとう自民党から、市民党になりました」

一方、比嘉さんは仲井真知事とのパイプ役を強調します。

比嘉実候補「(知事は)ポスターに関しましても、名刺にしてもどうぞご自由にお使い下さいと」

しかし、仲井真知事は自民、公明の方針に従うと述べ、静観の構えです。

また西平さんは共産党公認で出馬。これに野党各党が公認候補は推さないとして、こちらも自主投票となっています。

浦添市長選は2月8日に投票が行われます。