この一年を振り返る「2008琉球の変CHANGE」、最終日のきょうは「世相」です。ことしQABが取材した出来事をお伝えします。
ほんとに、早いもので2008年もあと5日。でも年の初めに始まった価格の変動にはまだ悩まされています。
『値上げが気になりますね。ちょっと痛い』
『いろいろ食べさせたいんですけど』『安いものを使って献立を考えたりとか』
厳しい経済状況は家計を直撃。だからなのでしょうか?
『まさかこんなに並ぶとは』
時には沖縄県民も長蛇の列を作ります。
秋山記者「年末ジャンボ宝くじの最終日ですが、こちらの売り場は大変なことになっています。ざっと400人はいたでしょうか?スゴイ行列です」
こちらは怖いもの見たさの長蛇の列。
『こわかった〜』
こちらは本物の長い蛇。体長が2メートル30センチのタイワンスジオ。
久田記者「大人しいヘビと聞いていたんですが、巻く力も強く、触った感じは冷たくてやわらかくて、不気味です」
不気味と言われても、そもそも人間が革製品にしようと輸入したものが繁殖したらしいのですけどね。
こちらは大繁殖のオオヒキカエル!
このカエルは、害虫駆除のために持ち込まれた外来種オオヒキガエル。繁殖しすぎで石垣の固有種の生態系を脅かしていると、捕獲作戦が展開され、15日間で2582匹が捕獲。
台風は先島に集中。大きな被害をもたらしました。特に台風13号の速度は遅く、暴風域を抜けるのに石垣島で29時間、与那国島では47時間もかかった。
そんな中、台風4号の高波の中、転覆の危険に遭いながら14日間漂流し、無事生還を果たした男性もいました。
比嘉記者「口ばしに釣り糸が絡まったクロツラヘラサギの姿をご覧いただけるでしょうか。他のクロツラヘラサギより痩せているのがわかります」
クロツラヘラサギは捕獲された後、自然に返された。
動物達も交通事故にあったり、迷って座礁したり。人間の不用意な行動でけがをしたり・・・。
岸本記者「たくさん捨てられてます。この白いものは洗濯機、その横にはテレビ。こちらもテレビ、あの奥にもあります」
動物にとって生きづらい環境は、人間にとっても同じです。
環境省は地球温暖化の影響で、サンゴは2030年には全体の60%が消失するとの予測を発表しました。
身近なところから環境を守る取り組みが進められています。
厳しいニュースの多い中、心を和ませてくれたのはこんな話題でした。
「車の屋根に芝生」「1本のテッポウユリに花62輪」「沖縄プロレス旗揚げ戦」
仲村教育長「憂慮すべき非常事態」
心の隙間に付込む「闇」が子ども達に忍び寄っています。高校生が大麻所持で逮捕されたことを受けて行われた緊急アンケート。
1821人の生徒が「薬物の使用を誘われたことがある」と答え、「自分の周りで大麻や覚せい剤などを使っている人をみたことがある」生徒が707人に上りました。
子ども達を取り巻く環境をどう守るか、大人の責任が問われます。
一方、若者達の活躍もありました。子ども達のまなざしは未来を見つめています。
開邦高校・春名さん「(新しい星と)確定した時はすごく嬉しかった」
開邦高校・与那覇さん「結果を聞いてとても驚き、とても喜んだ」
石垣の電波望遠鏡で、いっかくじゅう座の内側に新たな電波星を発見。
長嶺中の生徒たちはソーラーカーを製作。あこがれの鈴鹿を走った。
年間の自殺者が3万人を超える現代。県内のその数は400人を超えました。100年に一度の不況といわれる時代。頑張ろうと思っているのに頑張ることがかなわない。そんな厳しい時代に知恵を出し合い、支えあおうとする人達がいます。
「不安」を「希望」へ。2009年は明るい兆しの見える変化の年にしたいと思うのです。