こんばんは、ザ・スポーツです。きょうは土日に行われた県内プロスポーツ、サッカーとバスケットをお伝えします。競技は違っていても、明暗くっきり分かれた両チームの戦いぶり。その戦いを分けたものとは何だったのでしょうか? ファンの表情とともにご覧下さい。
沖縄のプロスポーツチームの草分けとも言えるサッカーFC琉球。今シーズンも残り2試合となった昨日は、ホームでの最終戦。会場には4、638人のサポーターが駆けつけました。
チームは前期、5勝10敗2引き分け(ホームでは3勝1分け)後期に入るさらに低迷し、ここまで2勝10敗3引き分けと、がた落ち。順位も18チーム中16位、厳しいサポーターの声も飛ぶ中で何としても勝ちたい一戦でした。そしてチームを見守り続けたサポーターの一人、池間弘章さんも、選手と一緒にスタンドで戦います。
FC琉球が対戦したのは、赤のユニフォーム流通経済大学。前期、3対1で圧勝した相手。その流通経済、大学生らしいのびのびとしたサッカーを序盤から展開し琉球ゴールを脅かします。それでも、前半10分、今シーズンで退団する16番の黒田福太郎が中央に出したボールは山下、平松とわたり、FC琉球がサポーターの声援に応え先制します。
ところがこのあとわずか2分後に同点に追いつかれると今季のFC琉球を象徴する悪い展開が・・・さらに3分後・・・後半に入ってもFC琉球はコンビネーションの悪さと、どんな攻めがしたいのか、さっぱり分からないゲームを展開。それでも、途切れることなく、サポーターは選手に声援を送りました。
しかし、終了間際には、びっしり並んだディフェンスをあっさり割られてシュートを許しダメ押しの4点目。
前期で圧勝したはずの大学生を相手に、後期での惨めな敗戦・・・FC琉球、ホームで来シーズンに暗い影を落としてしまいました。
サポーターの池間さんは、FC琉球の今年と、そして来年にかける思いを一言で「混乱」と「信頼」と表現していました。「トルシエ革命元年」と位置づけた今季、チームは昨シーズンより一つ順位を上げ、現在16位です。