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任期満了に伴う那覇市長選挙は、いよいよあさって16日に投開票。各陣営とも総力戦を展開しています。

那覇市長選に立候補しているのは、現職の翁長雄志さんと前の県議会議員の平良長政さん、会社代表の屋良朝助さんの3人で、事実上、翁長さんと平良さんの一騎打ちとなっています

翁長さんは14日午後、首里地区を回り、8年間の実績を強調し支持を訴えていました。手ごたえについて翁長さんは「『絶対負けるなよ』というのが一番大きい。一番びっくりするのは、お年寄りから大変激励の声が大きいというのが今回の選挙の特徴だと思う」と答えていました。

一方、平良さんは正午過ぎから県庁前付近を練り歩き、有権者と握手を交わしながら支持を訴えていました。手ごたえについて平良さんは「『今回は是非平良さんが市長になってほしい』と多くの市民の声を聞いて、握手の仕方も熱が入っていて相当なものだと思っている。手ごたえは十分」と答えていました。

那覇市選挙管理委員会によりますと、期日前投票者は13日現在、1万4126人で、4年前の市長選の同じ時期に比べて5523人も増えています。これは有権者24万4737人の5.77%にあたります。

那覇市長選挙は日曜日の投票まであと2日を残すだけとなりました。終盤の選挙情勢について、担当の金城記者に聞きます。各陣営とも最後の追い込みに入っていますが、情勢はどうでしょう。

金城記者「3期目を目指す翁長さん、市政奪還を目指す平良さんの両陣営が激しい選挙戦を展開しています。屋良さんは独自の戦いです」

金城記者「まず翁長さんですが、自民、公明の県議、市議がそれぞれの地盤地区で運動を展開し、大小様々な懇談会に翁長さんが精力的に飛び回って支持を訴えています。それと経済界、企業からの動員がビラ配布やローラー作戦で運動を後押しし、着々と票固めを図っています」

一方の平良さん陣営の取り組みはどうでしょうか。

金城記者「平良さんは当初、知名度アップに腐心しましたが、市議補欠選とのセット戦術が功を奏してきました。また野党4党の活発な運動で、選挙運動に広がりを見せています。これに下地幹郎さんの国民新党やそうぞうが保守票の切り崩しを図っていまして、陣営のムードは盛り上がっています」

選挙事務所の幹部に話しを聞いてあります。

翁長雄志選対・稲嶺恵一本部長「ものすごく燃えてきたというか、皆さんの熱い声援を感じます。手応えはありすぎるくらいあります」

平良長政選対・糸数慶子本部長「候補者を多くの有権者の皆さんに会っていただき、どんどん押し上げてきていますので、残るきょう、あすで追い越していく」

注目されるのが投票率ですが。

金城記者「4年前の選挙は56.39%でした。また那覇に限れば、おととしの知事選が65.46%、去年夏の参議院選は61.14%、そして直近の今年6月の県議選は53.7%でした」

投票率は両陣営にとっても気になるところですが。

金城記者「大物政治家を呼んで政府とのパイプを強調するのが自公の選挙。しかし今回翁長さん陣営は、派手な運動は最小限度にとどめ、水面下での運動に徹しています。つまり投票率が下がれば自公の組織票が勝るだろうという見方です。一方、平良さん陣営は現職相手の選挙ですから、当然、無党派層の取り込みがキーポイントです。投票率アップは平良さん有利との見方です。いずれにしましても、両陣営の戦いは投票日まで、激しくもつれ込んでいくものと見られます」