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誰もが健康で長生きしたいとは思っているものの、高齢化に伴い深刻さを増しているのが老人医療費や介護の問題です。現在、県内で介護保険の「要支援」や「要介護」を受けている人の数はおよそ4万8000人に上り、年々増える傾向です。

ことしから制定された介護の日の11日、県内では介護の仕事に就こうと勉強に励んでいる学生たちがパレードをして「介護」についての理解と協力を求めました。雨のなか集まった10代から20代の若者たち。500人を超える参加者は、将来の介護の現場をめざす専門学校の学生たちです。

パレードはことしから制定された「介護の日」を広く県民にアピールし、互いに助け合う社会を作っていこうと企画されました。

県内5つの専門学校の学生たちは介護に対する理解やその必要性など、若者たちの気持ちをあらわしたプラカードを手に、与儀公園から県庁前までおよそ3キロのパレードに出発しました。

参加した人は「おじいちゃんとかに介護は必要だし、給料が安くても誰かがやらなければいけないことだから(介護のことを)知ってもらいたいと思います」と話していました。

介護保険制度のスタートから8年、低い介護報酬のもと、多くの事業所が縮小・廃止を余儀なくされたり、少ない賃金や苦しい労働条件で若い職員の離職が深刻化するといった問題が山積しているのが現状です。介護現場を目指す若者たちは、雨のなか道行く人に介護の大切さを訴えていました。