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水納島沖で起きた漁船と貨物船が衝突事故からきょうで1週間です。いまだ事故原因はわかっておらず、海上保安庁の調べが続いています。事故はなぜ起きたのか、再発は防げるのか。久田記者です。
3人の死者を出した、悲惨な事故は起こったのか。今朝の現場海域を見てみました。
久田記者「事故があった海域の上空に来ています。上空から見ますと、現場海域は残波岬の沖から、本島北部の沖へ出る最短距離の航路になっているのがよくわかります」
貨物船はこの最短距離を通ろうと、現場組合員の判断で現場海域を通ることがよくありました。しかし現場は、伊是名島方面に向かう漁船にとっても最短距離。漁船は、右前方に見えた貨物船とすれ違うはずが、距離がおよそ3キロ余りとなったときに、突然漁船よりに貨物船が進路を変えたため、ぶつかったとしています。
銘苅峰夫さん「中心よりやや右の方に衝突した船を見た」
名嘉村 彰さん「こうやって途中から転舵してくる(かじを切る)大型船に対して、この距離2マイルの間で、右に走っている船がさらに転回して右にかわすことはできない」
事故原因が断定できないなか、漁船「航平丸」が所属する那覇市沿岸漁協組合では、自衛策として、見張り体制の強化も検討するとしています。
那覇市沿岸漁協組合・山川義昭組合長「2人以上は起きて、安全確認しながらやるという指導があれば、組合員に徹底してやる」
また、事故の再発防止へ大型船の運航会社に直接要請することも明らかにしました。
山川義昭組合長「来週あたり、関係する会社あたりに直接要請する」
第11管区海上保安本部は、1週間経ったきょうも双方から事情を聞いていて、事故原因解明はまだ先にになりそうです。