アメリカの金融危機をきっかけに株価の乱高下が止まりません。それに連動して急激な円高の裏で進む「ドル安」はドルで支払うお客が多い沖縄市のお店など影響を取材しました。岸本記者です。
「このわずか2週間の間に7円近くもレートを下げているアメリカドル。円に対してドルの価値が下がったことで、ゲート通りのお店にも様々な影響が出ています。」
きょうは若干、値を上げたものの、いまだに90円台に低迷するドル。コザミュージックタウンの中にある両替店のきょうのレートは1ドル96円です。
アメリカ人の客「レートが良くないわね」「いつもより少ない額を両替したわ」
一方、この2人は急激な円高の波に乗って4泊5日のアメリカ旅行です。
「急遽なんですけど旅行を決めました」「お得感がありますよね」
海外旅行では羽を伸ばせそうですが、深刻なのはアメリカ軍の兵士などを主な客にするお店です。
旅行代理店「うちとかは90%は外国籍の方なんです。アメリカ人のお客さんなんですね。」「ベース外で買い物するよりもベース内で買い物する方が経済的にいいかなという感じで、以前みたいにお客さんの数はない」
こちらは嘉手納基地のすぐそばにある中古車販売店。客のほとんどが軍の関係者だといいます。
「私たちは日本の本土に行って円で車を買います。そしてここで車をドルで売るから、為替で利益の一部を失います。」
来店する人の数はそれほど変わらないということですが為替によって経営が大きく揺さぶられています。
「Qどれだけ店の収入が落ちているか教えて頂けますか?」「それは言えないけどものすごい額だよ。」
また、外国人の客が多いこのカレー専門店ではー
「うちの場合、両替所でのレートが100円を切った段階で(一ドル)90円という形で料金設定していて、たとえ99円であったとしても、90円で外国人のお客さんからは頂いている現状です。」
つまり円とドルのレートを10円単位に店で設定している為、ドルで代金を支払う人は、一ドル100円の設定の時より、1割高い料金を払うことになるのです。
「やっぱり怒る方も多いです。こっちも説明が大変ですね。」
「それについて私たちも話してたとこなの。」「でも私たちは外でも食べなくちゃいけないし。もう仕方ないわね」
アメリカ人の旅行者「ドルから円に両替するのは辛いね。」「Q今はとても厳しい時期ですね。そうだねぇあしたアメリカに帰るよ」