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2007年、青森で保護された海ガメの「タイマイ」が、世界で初めて屋内での繁殖に成功した本部町の美ら海水族館に1日、到着しました。1500キロ以上の長旅の疲れもなく元気なようです。

1日夕方、美ら海水族館に到着したウミガメのタイマイ。2007年11月に青森県下北半島の海で偶然漁師に発見され、これまで地元の浅虫水族館で保護されていました。

引っ越し作業は1日の早朝にスタート。子ども用の服を着せ、湿らせたスポンジの上にしっかりと固定します。そして飛行機を乗り継ぎ、8時間以上かけて沖縄に到着したタイマイ。衰弱が心配されましたが、愛嬌のある表情で報道陣の取材に応えました。

浅虫水族館・獣類展示課斉藤雅希さんは「元気そうでほっとしました。すごく心配だったので、元気に届けることが出来てほっとしてます」と話していました。

しかし疑問は、なぜ本来暖かい海に生息するタイマイが青森で見つかったのかということ。美ら海水族館海獣課海ガメ飼育員前田好美さんは「黒潮という海流が沖縄本島付近を流れてますが、それが九州で2つに分かれるので、その時に日本海側に流れてそのまま北上したのではないかと思われます」と解説。

タイマイは今後、美ら海水族館で栄養を補給して体調を整え、早ければ10月中に海にかえされます。