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大規模な災害に対する備えです。地震や津波が県内の離島を襲い、港にも大きな被害が出たことを想定した防災訓練が9日に慶良間諸島の近海で行われました。
第11管区海上保安本部による防災訓練は、沖縄本島の近海で大きな地震が発生し、津波によって離島で港や建物が破壊され多くの負傷者が出たという想定で行われました。
訓練には仲井真知事や県の防災担当者も参加し、まず津波によって海に流された人をヘリコプターで吊り上げて救助する様子を見学しました。
ダウンウォッシュと呼ばれるヘリコプターの吹き下ろしの風をものともせず、わずか20秒程度で漂流者を救助する潜水士。また、大型の巡視船では近づけない港やリーフでは小型のゴムボートが威力を発揮し、港に取り残された人を素早くボートに乗せて安全な場所へと避難させました。巡視船の中には災害現場を映す12面のモニターが設置されていて、この画像はリアルタイムで総合事務局や県庁にも送られます。
実際に離島で災害が起きた際には、現場付近に停泊した巡視船の会議室から島の被災情報が発信されることになります。
仲井真知事は過去の常識を超えた規模で災害が起きているという実感があり、県の担当部局に大きな災害防災計画を改めて見直していく方針を示しました。
大規模な災害が全国で相次ぐ中、県内でもけが人の救出や保護の為関係機関のより深い連携が急がれます。