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県内は給食費の滞納率が全国ワースト1。各市町村が給食費の集金に苦労する中、南城市では11月から市内13の小中学校で「弁当の日」を実施することを決めました。
南城市 高嶺朝勇 教育長「南城市の滞納率はワーストに近い。滞納をなくさないと健全な学校給食の運営ができないと」
南城市教育委員会はきのうの会議で11月から毎月一度、第一水曜日に「弁当の日」を実施することを決めました。その発端は給食費の未納問題。南城市は県内でも給食費の滞納率が高く、2006年度の滞納額は1398万円、2007年度は1403万円でした。
毎年およそ300世帯が給食費を払っていないのだといいます。どうしたら給食のありがたさをわかってもらえるか、試行錯誤の末、考えついたのが「弁当の日」でした。
しかしこれにはもう一つ大きな目的があります。毎日愛妻弁当を持ってくる教育長。手作りの弁当を食べたり、弁当作りを手伝ったりすることで子どもたちに食べもののありがたさを感じてもらえるのではと考えているのです。
南城市 高嶺朝勇 教育長「弁当の日をやれば、親子で一緒に買い物をして、買い物をしながら、この食材はどこでできたんだろうとか、どんな人が作ったんだろうとか、そういう風な色々生産者への感謝、流通する人への感謝、そういうものも生まれると思いますね」
南城市民「いいと思いますけど」「お弁当くらい一生懸命作って、ランチタイムに親の愛情を感じていいんじゃないですか」
弁当を用意できない児童生徒には市が準備し後で代金を徴収します。保護者からは『まじめに支払っているのに』と反発も多く上がっていますが、市では親子のふれあいが深まり、食の大切さを考えることにもつながるのではと理解を求めています。