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うちなーむーんです。県内では各地で様々な島マースが作られていますが、今回は昔からの製法を守り、自然の力だけで作られる多良間島の「くがにまーしゅ」を紹介します。
この時期、70度を超える猛烈な暑さのビニールハウスで、作業しているのは塩職人の長岡秀則さんです。
Q:しかし、どうでも良いけど、暑いですね。長岡さん「そう」Q:毎日こういうのをやっているんですか?。A:長岡秀則さん「やっているんです。」
高知県出身の長岡さん、去年多良間島に引越しました。その製法は独特、全て自然の力を利用。熱処理は一切しません。くみ上げた海水はシャワー状にして吹きつけ、太陽の熱と風の力で水分を蒸発させます。更にビニールハウスで水気を飛ばし結晶に。
長岡さん「塩を作るというより、塩を育てるという感じです。自然が相手ですから、早急にできないです。」
作業は続きます。これを天日に干しながら、かき混ぜます。こうした作業を続けることで自然な甘みを引き出すことができるのです。
長岡さん「一切熱とか火を加えない完全に太陽のエネルギーで作ると。」
実は長岡さんはかつて、医学の道を志していました。点滴に食塩水が使われていること、アトピーの治療に海水が用いられることなどからその可能性に興味をかきたてられたのだといいます。
長岡さん「健康としての塩作り、海水を使った治療、それを本格的にこの多良間でやりたいと思います。」
ナレ:こう語る長岡さん、夢に向って灼熱のビニールハウスで格闘する日々は続きます。
こちらが「くがにまーしゅ」の完成品です。100グラム1000円と値段は高めですが、東京や大阪の料亭やお寿司屋さんで使われているそうです。自然の恵み、大切にいただきたいですね。以上うちなーむーんでした。