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戦中戦後の混乱期に義務教育を終えることができなかったお年寄りたちの学び舎、珊瑚舎スコーレの生徒たちが7日、沖縄市の中学校で講演しました。

この講演会は、物質的には満たされた環境にありながらもなかなか目標を見出せない今の子どもたちに、学ぶことの意味を考えるきっかけにしてほしいと開かれたものです。

美里中学に招かれたのは那覇市の夜間中学珊瑚舎スコーレの生徒と卒業生の3人。戦中・戦後の混乱で学べなかった状況と、今ようやく学べる喜びを語りました。

この中で、儀間初子さん(74)は「夜間中学校に入りたいと思ったのは、勉強したいと同時に、同級生と呼べる友人がほしかったからです」と語りました。

また、新垣洋子さん(77)は「学問はどんな財産にも優る宝物です。尊いものです。授業は難しいと思うこともあるでしょうけれど、よそと比べないで自分流で、毎日を積み重ねていけば、自分の思い描いたことがきっと叶います」と語りました。

お年寄りたちの話を聴いて男子生徒は「環境が違って、今はとても自分が恵まれていると思いました。勉強は本当は楽しいものなのかなと思いました」と話し、女子生徒は「自分たちが今勉強できていることの幸せさを感じました」と話していました。