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6月23日,この日太陽は平和の灯の真上を通り,まっすぐに礎を照らして進んだ,63年目の6・23。

比嘉雅人記者「糸満市真文仁、平和の礎です。6月23日慰霊の日の朝を迎え多くの人々が夏の日差しのもと花を手向け、祈りを捧げています。」

おばあちゃん「戦さ世だったのです どうぞ安らかに眠ってください子や孫のことを どうか見守ってください」

Q一生懸命拭いてらしたお名前はどなたの?

名前を拭くお母さん「両親です、妹と。3名ですね」「お父さん、お母さん、来たよと。私、ひろこって云うんですけど、ひろこが来たよって。もうこれだけです」

お母さん「もう涙しか出ないですよ。・・・慰霊祭がくるたびに」

魂白の塔 激戦地の糸満市。終戦後すぐに、生き残った人々が亡くなった人々を手厚く葬った魂魄の塔には毎年、どこで家族を失ったかわからない多くの遺族が訪れます。

遺族「弟たちがここで死んだから、ここに遺骨があるんだよ」

遺族「いっぱい頭も出てくるさあね。それを見ても怖いという気持ちはなかった」

遺族「顔も知らない父、顔も知らないんですよ、戦争のために。戦争はもうやって欲しくないです」

遺族「いっぱいあります、戦争のことは話したくないほど。だけど伝えておかないと、戦争は怖いよ」

中村記者「沖縄戦で亡くなった人々を慰め、世界平和を願う平和祈念行進が糸満市役所前からスタートしました」

そのころ 糸満市役所から47回目の平和祈念慰霊行進がスタート県内外から参加した人々は 平和を願い糸満市を あるく。

参加者女性「私の父も海軍で亡くなってるのでやっぱり他人事とは思えなくて」

参加者女性「長男、次男が戦争でふたり亡くなっている、父は三男でお父さんの代わりに私が歩いています」

平和を願い,ひたすらに摩文仁をめざして歩く。

時報 「黙とう」 祈る人々

仲井真知事「二度と戦争を起こしてはならないと確認し続けること、この信条こそが沖縄の原点であります」

福田総理「私は無念にも散っていかれた人々の思いを今の政治に反映する責務を負っています」

嘉納英佑くん朗読「あらそいからは なにも生まれはしないおたがいにきずつくだけにくしみがつのるだけ人間のおかしたあやまちの大きさを感じた」

遺族「一人の兄が戦死してから、もうずっと兄貴のことが頭から離れないで思い出すと涙が出て、涙が出て」

遺族「やっぱり、戦争はしていけないと、もうその一言につきると思います」

嘉納くん朗読「ぼくのとなりで おじいちゃんが自分の目で見てきたできごとを ぼくにつたえた苦しかったせんそうのできごとおばあちゃんが 自分が体験してきたできごとをぼくに伝えた こわかったそかい先でのできごと」

式典後,嘉納くん「戦争はこんなに怖かったんだと気持ちをこめて読みました」