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いよいよ明日、高校野球沖縄大会が開幕します。シリーズでお伝えしてまいりました「めざせ甲子園」のチーム紹介もきょうが最終回、沖縄尚学です。

悩めるもう一人のエースが、今、新たな決意で最後の夏に挑みます。

春のセンバツ甲子園、9年ぶり2度目の全国優勝を果たした沖縄尚学。しかし優勝後は、様々な表彰や式典などで忙しい毎日が続き、まともに練習出来ない日々を送ります。

夏へ向け、ちゃんとした練習が始まったのはようやく4月の下旬になってから。他のチームにおよそ1ヶ月近く遅れてのスタートでした。

比嘉公也監督「今出来るうちに徹底してやります。いいですか?そして山勘のプレーというのを絶対なしにします!OK?」

沖縄尚学が今掲げる大きなテーマは「基本の徹底」。全国の頂点に立ちながら、油断なく、再び足下を見つめ直す。今年の沖尚の強さがここにあります。

比嘉監督「正直、沖縄を制することが一番難しいことだと思っている。普段の練習から徹底して、小さなミスも見逃さずに、選手達に“一球の重み”というものを植えつけています」

この夏、比嘉監督による沖尚の戦力分析を紹介。総合評価は19点。守備力を除き全て5点満点と自信が伺えます。

上位から下位まで侮れない沖尚打線は、3番、甲子園でホームランも放ったキャプテン西銘生悟選手。不動の4番にはセカンドの仲宗根一晟選手!続いてこの夏、スターティングメンバーで5番に入るファーストの波照間友作選手。

東浜巨投手「やっぱり夏を勝たなきゃ意味がないので、また夏、向こうに戻ってまた試合がしたいです」

今や絶対的なエースに成長した東浜巨投手。甲子園で記録したMAX148キロをこの夏に更新するのは確実。今では、常時140キロ台のストレートを投げる豪腕に成長しています。

比嘉監督「(きっかけさえあれば上原は)東浜も越えると思います」

監督が東浜投手を越える存在と話すのは、右の東浜投手に対し、左のエースとして大きな期待がかかる上原亘投手のことでした。しかし・・・。

上原亘投手「(春の)甲子園が終わった後、自信を少しなくしてしまったんですけども」

フォームの崩れから調子を落とした上原投手。「チームに迷惑をかけられない」その責任感がから回りしていました。ブルペンでの練習が終わっても、一人黙々と投げ続けています。

そんな上原投手の姿を見つめていたのが同級生の東浜投手でした。

東浜投手「自分達が入学して来て、“二人でチームを甲子園に連れて行ってやろう”というのが二人の目標であり、夢だったので。自分だけではどうしても夏を勝つのは厳しいと思うので、彼の助けも必要。自分がエースという自覚、気持ちを持って投げてほしいです」

上原投手「甲子園が終わった後、巨一人が注目されたので、夏には(沖尚には)もう一人左のエースが復活したと言われるように頑張りたいと思います」

再びあの夢の舞台に立つために、沖尚「二人のエース」はこの夏、それぞれの大きな花を咲かせようとしています。

高甫栄輝三塁手「最高の場所だったので、もう一度全員であの舞台に立ちたいというのが強いです」

波照間友作一塁手「自分自身も、チーム自身も大きく成長した場所なので、もう一度この仲間と一緒に甲子園に戻りたいという気持ちは誰よりもあります」

「2008年!沖縄に!夏が!来た〜〜!甲子園行くぞ!オ〜〜!」

明日は、沖縄大会の開会式を長島 美奈さんとともに生中継します。夕方の「速報!めざせ甲子園」もお楽しみに。