めざせ甲子園6校目のきょうは沖縄水産。恩師・栽監督が亡くなり、今年一周忌を迎えたチームは新たな決意とともに、新生沖水野球部として夏へと挑んでいます!
宜保政則監督「詰まっているということは、どうすればいいのか〜!早く〜!」
沖縄水産、宜保政則監督。去年、亡くなった栽弘義監督の教え子で、名門野球部の後を継ぎました。
「栽監督に捧げる夏に」その思いで挑んだ去年は2回戦で破れ、涙を呑みました。
名将の後継者として“どうしても勝たなければいけない”というプレッシャーにつぶされそうになっていた去年の自分を反省し、今年の一周忌、恩師に新たな誓いを立てました。“自分らしさを前面に出す”と。
宜保監督「(栽監督の)一周忌を迎えた時に、今までは“甲子園に監督を連れて行く”という気持ちが強かったが、“一緒に行きましょう”という思いに変わっていった自分がいる」
「さぁ!じゃ元気出していこう!はい!」
今年の沖水は、投打がかみ合えば、上位もうかがえる実力を備えています。
投げてはエース古堅宏治郎選手!MAX143キロ余りのストレートに、スライダー、カーブなどを投げ分け、完投能力を十分に備えた好投手。続く2番手は制球力のある右腕、2年生の比嘉智哉投手。そして3番手ながら、今年の投手陣の鍵を握ると期待されているのが溝口伊緒利投手。
一方、バッティングでは3番にセンターの玉城幸浩選手、4番はキャプテンでレフトの儀間裕也選手。続く5番はエースの古堅宏治郎投手が座る可能性が高くなっています。
いずれの打者も練習中には5キロの重りを腰に巻いてバッティング!一番重い時には、20キロの重りをつけ、「力負けしない体力」を養ってきました。
課題の守備力も徹底して強化し、鉄壁の守りを手に入れようと日々汗を流しています。
さらに、今年野球部にはレギュラー争いにも加わる元気な1年生も宮古島から入部し、チームを活気づけていました。
上地泰史捕手「ここなら甲子園を目指せると思った。まずはベンチに入って、3年生、2年生を助けながら、自分も勉強しながら頑張りたいです」
同じ夢に向かって、新たな時代の風を感じる今年の沖縄水産。恩師の一周忌に、再び王者奪還の夏が始まります!
古堅宏治郎投手「甲子園に行って(栽監督に)頑張っている姿を見せたいです。みんなにも恩返しのつもりで、自分の持っている能力を監督にも見てもらいたいし、絶対に負けないという気持ちで挑みたいです」
宜保監督「気持ちが穏やかというか、特に今大会は素晴らしいチームが何校もありますから、戦い方が楽しみです。挑んでいくというのが」
儀間裕也主将「(去年は)夢は叶えられなかったので、今年はぜひ甲子園に行きたいです。これからまた新たな宜保監督と(一緒に)伝統を作っていきたいです」
『王者奪回!行くぞ〜!全国!!お〜!』
明日は文武両道!勉強との両立に工夫しながら練習に励む向陽高校です。