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5校目のきょうは豊見城南高校。1年ぶりに戻ってきた仲間と一緒に全員で夏の大会に挑みます。

県立豊見城南高校、創立28年とまだ歴史は浅い学校ですが、入り口には部活動の表彰の数々、そして文武両道をモットーに勉学にもスポーツにも一生懸命。

放課後のグラウンドはインターハイに向けて頑張る部員達で熱気にあふれています。

野球部だって負けてはいません。那覇南部大会では準優勝。春の県大会は優勝した浦添商業に3回戦でやぶれたものの、ベスト16と波に乗ってきています。

町田宗毅監督「まだメンバー考えてないわけ。何人かは必要な選手はいるんだけど、白紙です。モチベーションを上げて、自分をアピールする。また逆にマイナスになることはするなよ」

今年4月からチームの指揮をとるのは、熱い指導で選手の信頼を集めている町田監督。

そんな豊見城南野球部、投手力では制球力がよく、変化球で三振が取れるチームのムードメーカーでもある赤嶺寿志投手を中心に、成長が著しい左の高木投手など、総勢6人がマウンドを守っています。

攻撃では、出塁率と長打力を兼ね備えた1番の佐久川彰教選手、クリーンナップの3番、セカンド・赤嶺宏樹選手、4番・キャプテンの瀬長宏崇選手、5番のサード・山城光平選手がいかに返すことができるかが鍵を握ってます。

そんなチームの合言葉は、監督も一押し、ムードメーカーの赤嶺君に聞いてみました。

赤嶺選手「『しかんだら負け!!』です。監督が2年生の頃から、しかんだら負けって、よく言ってるんですよ。自分なんか聞きあきれるぐらい聞いたんで、これしかないですよね」

何事にもおそれず、挑戦する気持ちを忘れてほしくない。監督の思いがいつしかチームの合言葉に。

そしてチームメイトの大切さをあらためて知ったのは、3年生の大城準併君。大城くんは1年生の冬、野球だけの毎日の生活に戸惑い、1度野球をやめてしまいました。誰もが乗り越えないといけない壁にぶつかったのです。

瀬長宏崇主将「大学に行きたい感じだったので、しかたないかな。(野球を)やってほしかったんだけど・・・」

大城準併選手「小さい時から野球やってたんで、野球をやってない生活ってどんなかなぁと。ちょっと楽しみで野球をやめたというか。ちょっといろいろ遠まわしに言って、逃げてました」

部活を離れても常に野球を気にしている自分、常にチームメートを気にしている自分、離れてみて初めて気づいた野球の大切さチームメートの大切さ。

この夏、再び豊見城南は一つになり、夢へ向けて挑戦します

町田監督「一戦一戦、大事に戦うだけなんですけど、甲子園をめざして、この子たちにも常日頃から言ってますけど、目指しているのは甲子園です」

大城準併選手「チームメートはみんな信じられる、裏切らない友達です。(甲子園は)夢でしたが、今は目標に変わってます」

瀬長主将「まだ自分達3回勝った事ないんです。3回勝つことを目標にがんばっていきたいです」

『この夏勝つぞ〜!ありえな〜い!絶対甲子園いくぞー!おー!!』

来週は第一シードの浦添商業が登場します。お楽しみに。