3校目のきょうは合併新設校として今年誕生し、初めての「夏」に挑む宮古総合実業です。
県立宮古総合実業高校。もともと隣同士にあった「宮古農林」と「翔南」の2校が合併して、今年4月に誕生した新設校です。現在560人が通う宮古総実は、農業・水産・商業のどれでも学ぶことが可能な「総合選択制」を導入し、将来の宮古島を背負う人材の育成が期待されています。
「夏の大会が近いから、一つ一つ気合入れて、声出して、一つ一つ指示出して元気出して行こうね!」
新しく誕生した宮古総実野球部の2・3年生は全員、元の翔南高校のメンバー。これに1期生となる1年生が加わって総勢18人です。
石塚年勝監督「春から、毎日毎日チームとしては一つになりつつある状態です。まず1勝を目指して、今後の歴史に名を刻んでいきたいと思っています」
去年の「翔南」最後の大会、チームは初戦で破れ校歌を歌うことは出来ませんでした。あの悔しい「最後の夏」から、新たな歴史を開く「初めての夏」へナインの挑戦が始まっています。
友利優一主将「みんな元気があって良いところもあるので、そこを活かして夏に向けて頑張りたいです」
チームの柱は身長185センチのエース・川満寛弥選手。長身を活かした、しなやかな腕のふりから繰り出す持ち味のカーブは、打者のインコースを鋭くえぐり、将来の可能性も秘めた投手です。
さらに新しいユニフォームも数日前に完成!このユニフォームを着て勝った暁には、只今、練習中の校歌が球場に響き渡ります!
友利優一主将「この校歌を歌うのは最初なので、みんなで一勝をめざし、一緒に戦って、いっぱい歌いたいです」
仲間幸太郎二塁手「去年は歌えなかったので、今年は新しいチームなので、1回じゃなくてベスト4くらいまで行って、歌い続けたいと思います」
しかし何分、校歌もできたばかり。中にはこんな選手も・・・。
国仲大介一塁手「一回戦勝ちたいので、勝って初めての校歌を、その時までにちゃんと覚えて歌いたいと思います。(Q:覚えてない?)はい。(Q:少しくらいは覚えているでしょ?)いや少しも分からないですね」
が、頑張れ!宮古総実!
そんな彼らを応援する影の存在は、ナインと一緒に汗を流してきた二人のマネージャー。
マネージャー・川満沙矢香さん、下地依里さん「(夏が)終わってほしくないというのがある。今のメンバーでずっとやっていたい」
二人は今、メンバーには内緒で、思いを込めたマスコットを作成中です。
新たな歴史を開く宮古総実の「最初の夏」はもうすぐやってきます。野球部の部室には、ナインの思いが書かれたメモが・・・。
友利優一主将「一番長い夏にしたいので、甲子園を目指して、みんなで勝ちあがっていきたいと思います」
佐和田龍一左翼手「いつでもどんな時でも笑い合い、時には厳しく、とてもチームワークのある野球部にしたいです」
仲間幸太郎二塁手「試合が早くやりたくてしょうがないです」
『勝って初の校歌を歌うぞ〜!123!おもろ〜」
明日は、甲子園初出場から今年50年目の夏を迎える首里高校です。