夏の甲子園をめざす高校球児達を紹介する「めざせ甲子園」。2校目の今日は前原高校です。100人以上の部員がいる前原高校では、今熾烈なライバル争いが行われています。見事な三線を奏でる高校球児も登場です。
中部の伝統校、県立前原高等学校。春の県大会は2回戦で敗れましたが、その後の中部地区大会では優勝を果たし、チームの調子は上がりつつあります。
前原高校が調子をあげている要因、それは、チーム内のライバル争いです。特にピッチャー陣ののライバル争いは熾烈です。
春にエースナンバーを付けた3年の知念敬育投手。中部地区大会で好投した、4年の屋宜大介投手と2年の仲尾次洸平投手。そして、進境著しい2年の吉山盛之進投手と、期待の1年生宮里勝輝投手が加わって、激しいライバル争いが続いています
知念敬育投手「ライバル争いはほんとに厳しくて、ちょっと調子を落としただけで、次のやつが急に上がってきて、すぐ落とされたりして。本当に苦しいです」
今年も104人の部員がいる前原高校。ベンチ入り争いも熾烈です。この争いに挑む3年生の一人に、神谷幸昂選手がいます。実は神谷くん、高校球児以外にもう一つの顔を持ちます。
民謡家のお父さんの影響で幼い頃から三線を習っている神谷くん。今年は琉球国民謡協会の三線の部最高賞にも挑みます。
神谷幸昂選手「(Q:部活の後に三線も練習するのは大変じゃない?)楽しいです。部活で苦しい練習があって、帰ってきて疲れたときに、三線弾いて歌ってたら、なんか楽になってきて」
三線を弾いている瞬間、神谷くんはライバル争いの苦しさから開放されます。しかし、最後の夏を前に、家に帰っても神谷くんは野球を忘れることができません。ライバル争いが続くチームの雰囲気を神谷君はこのように語ります。
神谷選手「(Q:チームの雰囲気は?)みんな仲良いから、毎日楽しいです。(このチームでライバル争いに負けても悔いは)ないです」
知念投手「精神面で鍛えられて強くなったり、そこでまた負けないように頑張ろうって思ってやったり」
仲尾次洸平投手「3年生には最後(の大会)なので、自分の潜在能力を出し切って、3年生を甲子園に連れて行けるようにしたいです」
嘉陽宗雄監督「3年生に2年生がついて行って、頑張っている状況ですので、チームの雰囲気としては非常にいい雰囲気で練習をやってます。夏が非常に楽しみです」
前原高校野球部のライバル争いは、チーム内の絆をより強くしていました。ライバル争いの先にある目標はただ一つ。
真川一智主将「みんなで一つになって、甲子園目指して頑張ります」
『いくぞ甲子園!』
明日は、この四月に合併新設校として誕生した宮古総合実業高校をご紹介します。