九州の空港ではどこでも見かけますが、沖縄の空港でだけこれまで販売されてなかったものがあるのを皆さんご存知でしょうか?それは辛子明太子なんですが、今回、沖縄の食材をふんだんに使った琉球明太子が開発され、2000億円の規模を持つ明太子市場に参入しました。
観光客「博多の明太子の方が露骨に辛さをアピールしている感じで。こちらの方がソフトな感じかもしれません」「おだやかですね。あまり辛くピリッとこなくて」
ちんすこうやモズクといった定番のおみやげの傍で、去年10月から空港での販売をスタートした琉球明太子。原材料であるタラの卵巣以外は全て県産品を使用していて、その名は実に・・・
『めんそーれー』『たい!』
この琉球明太子を開発したのが、ユイマールハウスの比嘉社長です。
ユイマールハウス・比嘉英和代表取締役「私がたまたま首里にいたもんですから、普通はメンソーレといいますでしょ。(首里の)女性の丁寧語が『めんそーれたい』というんですね。沖縄で作ると面白いなと思ったのは、着色はウコンでやると。沖縄にはいい塩があるし、島とうがらし。それに私どもノニジュースを扱っているものですから、ノニも発酵食品なんですよ。やっぱり健康というのを一つのテーマに」
観光客「ソフトな感じ。口当たりがいいって言うかね」
辛子明太子は通常、日本酒に漬けて味を出しますが、琉球明太子の場合は泡盛。そのまろやかな味を沖縄に到着する飛行機の機内でもPRしています。
ことし7月には北谷町に自社工場も完成する予定で、沖縄の健康食材と観光客への歓迎の心が一杯に詰まった「めんそーれたい」が、辛いのが苦手な人にも新しい食を提案します。
この琉球明太子、辛子明太子は食べられないという人もこれなら大丈夫という人も多いようで、ユニークな県産品としてこれからが楽しみです。