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私達は先祖からたくさんの伝統を引き継いでいますが、きょう紹介するのはその伝統を守りつつ、新しさを取り入れた「紅型のウエディングドレス」です。

石嶺麻子さん「型紙を彫って、ドレスに合うようにイメージして彫ってみたんですけど」

そうですか、ドレスにねって!あらっ??それってもしかしたら紅型染めですか?しかもバラのデザイン?

麻子さん「バラの紅型を見たことがないって言われ。作りたいって言っている間はわかってくれない。形にするとああこれだったのね、みたいな・・・」

『私は紅型のドレス。私だって、私がドレスになるって聞いたとき、驚きましたよ。ええっ着物じゃないのって。でも素敵だと言われ、本当に嬉しかったですよ」

紅型のウエディングドレスを制作したのはこのふたり、仲の良い姉妹です。姉の石嶺麻子さんが模様のデザインと染め、妹の呉屋由紀子さんがドレスのデザインと縫製を担当です。

ふたりで世界にひとつしかないドレスを作っています。

麻子さん「特別な日につけるものという紅型なら、ウエディングドレスにならないかと思ったんです」

そして沖縄なら、明るい太陽の下でのガーデンウエディングで着るようなドレスにしたいと、製作を始めたのです。

麻子さん・由紀子さん「びっくりしました。ふたりで『おー』って。綺麗だなあって。風景に負けていないなあって。太陽の光と緑にすごく合っていたので。紅型すごいなあと思いましたね」

『私だってふたりが喜んでくれて嬉しかったですわ。沖縄の伝統工芸として、改めて誇りが持てたんですもの』

それにしても、伝統と現代がよくマッチしていますね。

おふたりは紅型の技法は崩さず守りながら、みんなが使いやすい新しいものを作っていきたいと話していました。