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沖縄本島のサンゴは10年前の1998年から繰り返し白化現象に襲われ、弱ったところにオニヒトデが発生し、壊滅的な被害を受けています。2006年から白化が深刻になった石垣島の海では今、オニヒトデの被害が増大しています。

そこで、長く組織的なオニヒトデの捕獲に取り組んできた座間味ダイビング協会が、地元のダイバーと共同で13日に捕獲作業を実施しました。この試みは、「国際サンゴ礁年」の2008年、沖縄の海全域にサンゴへの被害が広がっているオニヒトデについて、それぞれの地域のダイビング協会が連携して効率よく捕獲作業を行うとともに、情報を交換しようと実施されました。

13日の作業は、台風2号によるうねりが残っていたために予定より規模が縮小されましたが、QABの美ら島募金などで座間味島周辺のオニヒトデの捕獲を行っている座間味ダイビング協会のダイバーと八重山ダイビング協会のダイバー合わせて17人が参加。石垣市の宮良湾で、およそ2時間の捕獲作業を行いました。

石垣島周辺では2007年末ごろからオニヒトデが増加傾向にあり、水温の上昇による白化現象と合わせて、サンゴの被害が深刻となっています。

作業は、オニヒトデの産卵が本格化する夏を前に実施され、今回は182匹を捕獲しました。

座間味ダイビング協会の又吉英夫会長は「卵を出す前に捕らないといけないので、その短い期間のうちにみんなでオニヒトデを駆除する。そうすると産卵を防ぐことができ、大量発生が減る」と話していました。

1カ所で沈静化しても、また離れた場所で大発生がある。オニヒトデ大発生のメカニズムはまだまだ分からないことだらけなので、各地域のダイビング協会同士の情報交換と連携が今後重要になりそうです。