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春の甲子園で昨日、見事初戦を突破した沖縄尚学ナイン。熱戦から一夜明け、ナインは今朝喜びをかみしめていました。棚原記者のリポートです。

西銘主将「いただきます」

昨日、初戦を突破した沖尚ナイン。一夜明け、ナイン達はいつも通りのリラックスした表情で朝食をとりました。

大盛りのご飯をお腹いっぱい食べた後、今朝の新聞を読みながら、あらためて勝利を実感。

甲子園で自己最速記録を塗り替え、147キロをマークしたエース東浜選手は、どの新聞でも注目を集めていました。

勝利の喜びに浸る沖尚ナインでしたが、さっそく今日から次の試合に向け練習をスタート。気持ちをしっかり引き締め直していました。

ところで、今年は球児達の夢の舞台、甲子園がリニューアル。まだ工事は行われている最中ですが、新しい時代が幕を開けました。

その一方で、沖縄球児にとって、忘れられないある場所が歴史に幕を降ろします。

神戸元町の旅館「宝月」

沖縄のチームが甲子園に出場した時の滞在中の宿舎として、22年間、球児達とともに歩んできました。ロビーには、これまでの代表校の寄書きがありました。

正垣勲さん「うちの宝物ではあります」

正垣勲(しょうがきいさお)さん。沖縄球児の輝く青春を見つめてきた人です。

正垣さん「沖縄球児の素朴さ、明るさ。これが一番心に残ってますね」

この宝月が今月いっぱいで閉館します。

比嘉公也監督「甲子園に出場した先輩方とも共通の話題としてあがる旅館だと思うので、思い出の場所がなくなるというのは、寂しい気持ちはあります」

沖縄球児とともに歩んだ宝月。正垣さんは最後にこんな思いを託しました。

正垣さん「センバツの優勝旗を(沖縄に)持って帰られましたけど、夏の優勝旗はまだ海を渡ってませんから、これを是非近い将来、必ず持って帰ってほしい」