センバツ高校野球、きょうは待ちに待った沖縄尚学の初陣。チームを率いる比嘉監督と沖尚ナインは勝ってベスト16入りです。
棚原記者「9年前の全国制覇の夢を再び!あの時のエースが、今度は監督として甲子園に帰ってきました」
比嘉公也監督「選手として来た9年前と同じく、良い緊張感のままで(初戦を)迎えられているので、後は選手が伸び伸び、自分達本来の力が発揮出来るような状態を作ってやりたいと思っています」
試合は沖尚が思わぬ形で先制します。ヒットと送りバントで、ランナー伊古選手は3塁塁上。この時、聖光のエース仲田選手が何とボーク。これで、難なく沖尚が1点を先制します。
一方、守る沖尚のマウンドにはエース東浜選手。
東浜投手「監督が昔ここに立っていたということで、思い入れもあるんですけど。きょうは大事な初戦ということで、すごく皆、気合が入っていると思うので、まずは楽しんで投げていきたいです」
楽しんで投げたいという東浜投手は、5回まで聖光打線をヒット4本に抑え、粘りのピッチング。さらに自らの最速146キロを超える147キロも甲子園のスピードガンで記録。後は打線の援護を待つだけ。
東浜投手の母「見てられないです。頑張れとしか言えないですね」
ところが、沖尚打線は聖光学院・仲田投手の前に、7回までヒット3本と沈黙したまま、後1本が出ず、再三、苦しい場面を背負います。それでも本来の固い守りでピンチをしのぎ、追撃のチャンスをじっと伺います。
そして迎えた最終回・・・。
守りの野球で、虎の子の1点を守りきった沖尚!初戦を飾りました。
『ご家族が祈るような感じで見ていましたが、お母さんに一言なんと言いましょう?』
東浜投手「この場で恩返しというか、親孝行が出来たらいいなと思います」
比嘉公也監督「今は勝てて良かったという感じなので、この勝ちを次につなげていきたいと思います」
ヒヤヒヤながら粘り勝った沖縄尚学。次は大会9日目の日曜日の第3試合で、高知の明徳義塾と愛知の中京大中京との勝者と対戦します。