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事件からきょうで4日目となりますが、きょうも抗議や怒りの声は収まっていません。昨夜開かれた抗議集会からきょうの動きをまとめました。

「県民は許さないぞ!」

きのう夕方開かれた、事件を受けての初めての抗議集会。参加者はおよそ300人にのぼり、怒りのシュプレヒコールが繰り返されました。

沖縄市議会・与那嶺克枝議員「女性の人権を蹂躙する極めて悪質な犯罪であり、被害を受けた少女、家族の心中を察すると激しい怒りを覚え、断じて許すことができない」

沖縄市議会は臨時議会を開き、事件に対する抗議決議を全会一致で可決。

金城記者「きょう開会した県議会、アメリカ兵による少女暴行事件の発生で議場は緊張感に包まれています」

県議会でも、仲井真知事が冒頭に事件に対する見解を述べました。

仲井真知事「女性の人権を蹂躙する重大な犯罪であり、特に被害者が中学生であることを考えれば、決して許すことは出来ず、強い憤りを覚える」

再び爆発した県民の怒りに、本土からは次々と要人が沖縄入り。

小野寺外務副大臣「被害者、ご家族、そして沖縄県民の皆様に、たいへんつらい思いをすることになってしまったこと、本当に心から遺憾の意をもっています」

最初に面談した東門沖縄市長と野国北谷町長は、事件に揺れる地元の声を直接伝えました。

東門沖縄市長「14歳という少女が・・・、そういう目にあうということは、とても耐えられない」

小野寺外務副大臣「(アメリカ側には)しっかりと、厳しく、政府を代表してお話をさせていただきたいと思っております」

そしてー

実近記者「アメリカ軍の四軍調整官が外務省沖縄事務所に入りました」

小野寺外務副大臣「今回の問題について、本当に多くの方が心を痛めております。この問題の真相究明、また2度とこういうことがないように、アメリカ軍としても対応していただきたいと思っております」

リチャード・ジルマー四軍調整官は「事件を大変深刻に受け止めている」と回答。

そのころ県庁ではー

岸本記者「シーファー駐日大使とライト司令官が沖縄県庁に到着しました。トップ2人の謝罪で、事態を早く沈静化させたいという狙いが感じられます」

兵士が起こした事件で、駐日大使自らが沖縄を訪れるのは極めて異例。

小野寺外務副大臣「この問題が基地の再編に与える影響というのは、決して少なくない」

県議会は午後から米軍基地関係特別委員会を開き、綱紀粛正などを求める抗議決議を可決しました。

スタジオには基地問題担当の岸本記者と警察担当の久田記者に入ってもらいました。まず、岸本さん、今回の事件を受けては日米両政府とも反応が早い、当たり前といえばそうなんですが、これまでの対応と比べると異例とも言えます。

岸本記者「アメリカ政府、アメリカ軍は国のために働く軍人をどうにかして大切に保護したい。また推定無罪の原則や地位協定に基づいて身柄を渡したくないという態度をとることが常でしたが、今回は完全に公務外でさらに基地の外で起きた事件で、容疑者もすでに警察に逮捕されていますから、アメリカとしても手のうちようがないということです」

そこで県民感情を出来るだけ逆なでしないようにということなんでしょうか?

岸本記者「シーファー大使としてはこの事件を早めに収束させ、アメリカ軍再編への影響は絶対に避けたいという考えです」

シーファー駐日大使「(米軍再編への影響が)なければいいと思う。今は事件の捜査と補償が重要だ」

岸本記者「一人の兵士が起こした事件ということで早く話を終わらせたいわけなんですが、一方の日本側では普天間基地の移設先の名護市も、今回の事件に対して来週抗議決議を可決する方針です。ですから、市民感情、県民感情にもう火がつき始めているわけですから、移設計画全体に影響が出ることは避けられないと思います」

一方で、事件の方の捜査は進んでいます。最新の情報はどうなっていますか?

久田記者「容疑者は依然として容疑を否認し続けています。しかし、この事件は物的証拠につながる被疑者の車両などの押収が既に済んでおり、DNA鑑定などの結果を待っている状態です。容疑が確定するのも時間の問題とみられます。検察は、今回のケースではすでに容疑者の身柄が日本側にあるので、日米地位協定上の制約はいまのところないとしています。今後は起訴に向けての捜査が続けられます」

ここまで北谷町で起きた少女暴行事件についての動きをまとめました。